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Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
目次作りました(*゜▽゜)
小説のブログって見にくいから・・・
少し見やすくなったかもっ
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ブログを開いて少したちました。
最近、まわりのブログをよくみるんだけど・・・
ちょっと自身喪失って感じです。
わたしなんかが書いてていいのかなって感じです。
まわりのプログってあまりにもリアルだから・・・妄想だけって???
でも・・・すごく勉強になったりして( ̄▽ ̄)
ちょっと新しい妄想もわいてきたりしました・・・
新しいお話がアップできるかもって思います(⌒∇⌒)

 
はじめまして・・・闇縄 響(あんじょう・ひびき)です・・・
これから密かに自作のSM小説をアップしていきます・・・
新しいのも書いていくつもりですが・・・とりあえず前に書いたものをアップしました。
「仮面のシンデレラ」です。題名の意味は・・・( ̄b ̄) ひみつです^^
23回分ありますので、読み直してアップしていきます。
ブログも小説も初心者です・・・いろいろ教えてくれる人がいたらコメントくださいねっ
じゃあ・・・とりあえずよろしくお願いします (o*。_。)o
 


 私がはじめて真吾様に調教されたのは、沙羅様に調教された次の週末であった。私は今日みたいにこのホテルに呼び出されたのだった。まだこの時は、私もマントの下は裸ではなく、水着をつけていた。しかし、普通のじゃなかった。白で裏地を外したハイレグのビキニであった。下着の方がマシなくらい、私の身体は裸に近かった。私の胸の先も、黒い茂みもその下の亀裂でさえくっきりと透けていた。それに、ここに来るまでの淫靡な妄想のため、私の下の口が流したお汁が恥かしい染みとなってその中央部を薄い肌色に染めていた。
 その恥かしい姿を見知らぬ男性の前に晒していた。私は恥かしくて顔を上げることもできなかった。薄暗い部屋で彼の大きな輪郭だけしか見ていなかった。彼は何も言わず私をじっと見つめているようだった。
「あの・・・・さやかと申します・・・。淫乱で恥かしい奴隷です・・・。どうか真吾さまの好きなように弄んでください・・・・。」
 沈黙に耐え切れなくなった私は沙羅様に教えられた挨拶の言葉を口にする。耳まで真っ赤になって、震える唇で途切れ途切れに。まるで下手な女優の台詞のように抑揚がなかった。そして、意を決したように顔を上げた。そこに彼のやさしい笑顔があった。私は金縛りにあったように彼の綺麗な瞳に魂を吸い取られた。
 その瞳は私から見ると、すごく上から見下ろしていた。たぶん180cmくらい。私が152cmだから30cmの違い。しかし、もっと差は大きいように思われる。たとえば子供の頃に図書館で読んだ小さな恋の物語のチッチとサリー。それぐらいの差に思えた。
 それに、すごく綺麗な顔。クラブであったヨシトもかっこいいなって思った。でも、それ以上、まるで私の理想の男性像が目の前に現れたような錯覚を起すほど。それに、濃いグレイのシャツとパープルのダークスーツがスラリとした身体に似合っていた。男のブランドなんて知らないが多分高級なものだとわかった。その彼が、上着を脱ぐと私の方に近づいてくる。夢?いえ現実。私は息苦しいほどの鼓動を感じていた。
「さやかさん・・・ですね。沙羅さんから聞いています。」
 男らしい声。私の身体の奥がキュンとなるほど。そして彼はしなやかな長い指先でマスクからこぼれた私の髪を撫でる。私は呪縛が解けたように俯く。自分の下腹部に目が行く。そこはさっきより恥かしい状態になっていた。小さかった染みはおしっこをもらしたように大きく広がり。黒い毛が濡れて縒れているのがはっきりとわかる。それにその下の亀裂はだらしなく口を開きピンク色の部分をさらけ出していた。
「本当に聞いていたとおり・・・綺麗な方ですね。」
 彼は、少し身をかがめ、私と同じ目線から私の目をじっと見る。
「じゃあ、とりあえず。その身体を覆っているものを脱いでもらいましょうか。奴隷のくせに服を着てるなんておかしいですからね・・・」
 私は操られたように後ろに手を回し、胸を覆うものの紐を外した。その紐を肩から抜くと、下を覆うものに指を滑り込ませた。

 


 私はそのままの格好で、ヨシトに連れられて外に出る。冷たい風が顔を撫でる。それから、マントの下から私の裸体に吹き込むのであった。被虐の妄想にほてった身体はそれを心地よく感じる。エレベーターで地下に降りるとすぐに中年の運転手が黒塗りの外車の後ろのドアをあけて待っている。私が、車に乗り込むとドアが閉められる。そして、運転手は運転席に戻る。そしてすべるように静かに回りの景色が流れ出す。
 運転手はいつも無口であった。必要なことしか言わない。それにいくら聞いても行き先は教えてくれなかった。それが最低限のルール。そうこのクラブでは秘密保持が一番大切なルールであった。マネージャーもその点だけは強く念を押していた。私の秘密も守られるかわりに相手の秘密も守られるようになっていた。そのため、著名人の会員も多いらしかった。そのルールを破るときついペナルティがあるのだった。お客様はどうかわからないが、私達は宝物から本当の奴隷に格下げされるのだった。本当かどうかわからないが、海外や山奥等、別の場所に売られるという話だ。
 外の夜景が流れていくのをぼんやり見ていた。見覚えのある門が見え、その中に車は入っていく。いつものSMホテルであった。駐車場から直接お部屋にはいれるようになっている。私は運転手の後に付いていく。そして、運転手はある部屋の前まで来ると静かにノックをする。
「どうぞ。」
 あの人の声。早く会いたい。私は胸が高鳴るのを感じた。
 私は運転手と部屋の中に入る。ダウンライトの中にあの人の影。すべてが愛しかった。私が真吾さまの前に立つと運転手は私のマントを剥ぎ取った。生まれたままの姿を彼に晒す。この瞬間が一番恥かしかった。運転手は、マントを畳むとそれを持って部屋を出て行く。私はもうここから逃げられないのだ。何をされても裸で部屋をでることなんて出来ない。そして、この部屋の支配者は真吾様だった。この瞬間、真吾様の命令は絶対となり私は服従するしかなくなるのであった。
「来てくれたんだね。」
真吾様がやさしく微笑む。
「はい・・・」
私は恥かしそうに下を向く。
「相変わらず、綺麗だよ。」
 真吾様は私の肩を抱いて、自分の胸に抱き寄せた。私は恥かしく身もだえする。真吾さまの暖かさを感じる。私達はそのままじっと抱き合っていた。2人とも何も喋らない。でも私の中は彼の愛で満たされるような気がした。黙っていても通じ合える気がしていたのだった。私達はお互いに本当の名前も知らない。彼は私の顔も知らない。でも、街を楽しそうに喋りながら歩いている恋人たちより、もっと深く通じ合っているのだった。
「さあ、調教に入ろうか。」
 彼はそう言うと、私を突き飛ばすように胸から引き剥がす。私はその場に倒れこむ。その私の身体に財布から無造作に引き抜かれた1万円札が5枚ヒラヒラと舞い降りる。私はそのお金をかき集める。私のクラブでは値段は自分に任されていた。彼にもらったものはすべて私のものになる。事務所の運営はいくらぐらいかわからないが会費によって賄われているらしい。だから、彼にもお金はいらないと言ったことがある。しかし、答えは沙羅様のときと同じであった。この瞬間、私はお金の為に普通の女の子にはできないようなこともする最低の恥かしい淫売に貶められるのだ。彼の目を見ると、さっきまでのやさしい目ではなく凍えるような冷たい目に変化していた。
 私はその場に正座する。そして、身体を折り畳むように頭を膝につけた。
「今日も・・・淫乱で変態なさやかをいやらしく調教してください。」
 自分から調教を哀願する私。自分を奴隷に貶める言葉であった。彼は私を見下ろしている。女を見る眼ではなく、家畜を見るような冷たい瞳だった。
「自分から調教を志願するとは恥かしい牝ですね。」
 彼は調教の時、わざと丁寧な言葉を使う。それが、逆に私を畏怖させる。しかし、語尾はあくまで厳しい。私はその言葉に操られるように本心をさらけ出してしまうのだった。
「はい。さやかは・・・恥かしい牝です。どうか私を虐めて弄んでください。そういうことに感じてしまうんです。」
「どんなふうにして欲しいんですか?」
「あの・・・・。」
 口篭もる私の前に様様な道具を並べていく。バイブ、注射器、縄、蝋燭、鞭、針。私はそれをじっと見ている。
「さあ、どれか選んでください。」
 一番気持ちいいのはバイブ。でも、そんなの選んだら怒られるかも。一番つらいのは針、選んだら絶対やられるに決まってる。私は無難なところで、縄を指差す。
「これで縛って欲しいんですね。」
 私は縦に首を振る。
「じゃあ、私の責めに耐えられたらご褒美に縛ってあげましょう。いいですね。」
「はい・・・ご主人様の好きなように責めてください。」
「では、立ち上がってこっちに来てください。」
 私は立ち上がって部屋の中央に導かれる。今日も激しい責めが待っているはずだった。いつもそうだった。辛くて苦しい責め。でもその先に待っているのはめくるめく恍惚であることはわかっていた。私は何度も絶頂を迎えさせられ、何度この小さな身体を痙攣させ歓喜の咆哮を上げるのだろう。私は無言で真吾様を見つめると淫靡な微笑を浮かべた。
 


「ヨシトくん。今日の沙羅女王様の予定は」
「十一時から入っていますが。」
「じゃあ、あと二時間は空いているんだね」
「聞いてみましょうか?」
「いや、私が頼んでみる」
 彼は私の前で若い男と話をすると、部屋を出て行った。そしてしばらくして赤いエナメルのボンテージに網タイツの綺麗な女の人と一緒に部屋に戻ってきた。彼女は私の前に屈むと私の顔を凝視する。その吸い込まれそうな目に私は思わず目を伏せた。
「ふぅん。」
「ちょっと彼女を見て欲しいんです。」
「名前は?」
「・・・・・」
私は俯いたまま黙り込む。緊張して声が出ない。
「名前はって聞いてるのよ。」
 大きな声。どうしよう。
「さやか・・・です。」
「どうして座ってるの?私が立っているのに?」
 慌てて立ち上がり絨毯にひざまづく。
「じゃあ。御願いするの。沙羅さま、淫乱なさやかを調教してくださいって。」
「あの・・・沙羅さま・・・淫乱な・・・さやかを調教・・・して下さい。」
 私はそのままの姿勢で棒読みのように言った。
「土下座するのよ。ちゃんと頭を床に付けてね。」
 私の背中を押して、ピンヒールで頭を踏みつける。私の頭が土足で誰もが歩き回る床に付く。
「はは・・・よく出来たわね。じゃあ特別に調教してやるわ。十一時までの暇つぶしだけどね。嬉しいでしょ。淫乱なさやか?」
 マネージャーが沙羅様に耳打ちをした。
「え・・・今日が初めてなの。それに処女?それなのにこんなマゾの顔しているの。恥ずかしいわね。」
 彼女は私を珍しいものを見るように見て、嘲るように笑った。そして、私に立つように命令するとプレイルームの方に歩き出した。私には、その後について行くしかないように感じられた。

 沙羅さまがプレイルームのドアを開ける。私は背中を押されるようにその中に入った。窓のない暗黒であった。パチンというスイッチの音がして、突然電気がついた。落ち着いたダウンライトに照らされた部屋の全貌が明らかになる。
 その部屋には日常生活に必要なものなど何もなかった。天井から伸びた鎖、中央にある開脚台、壁にはいろいろな種類の鞭が掛かっている。棚には男性を模った道具や巨大な注射器、何に使うかわからない薬品類が並んでいた。入り口の反対の壁にはエックス型に材木が組んであり、そのそれぞれの枝に腕や脚を固定する金具がついていた。部屋の隅には木馬や使い方のわからないような道具、機械が明かりから遠い為、薄い闇にたたずんでいる。それの責め具たちが私を見て含み笑いを浮かべているように感じる。そして、私はいままで写真でしかみたことがないものが現実にある衝動に夢の中にいるような気分に陥りその場で放心状態になっていた。
 その私を沙羅様が部屋の中央に誘う。ちょうど、鎖の釣り下がったあたり。正面に大きな姿見がある。そこに映っているわたし。普通の服なのに顔にはこげ茶色のマスクを被っている。目と鼻と口だけが外に出ている。その滑稽な姿を自分ではないものを見るような眼で眺めていた。
「奴隷のくせに、何故服を着ているの?」
 沙羅さまのささやくような声に私は我に返った。
「あの・・・」
私は口篭もってしまう。顔を伏せながら上目遣いに沙羅様を見る。正直言って、今日はお話するだけのために来たのだった。断って帰ろうと決心する。でも、沙羅様の目を見ると私は金縛りにあったように何も言えなくなってしまった。
「すぐに脱ぎなさい。」
 厳しい口調で命令される。私はその声に怯えたように、スーツの上着を脱ぎ始めてしまう。自分の身体が何かに操られているように、上着を足元に置くと、今度はブラウスのボタンに震える手をかけた。ひとつ外すたびに私の前がはだけていく。すべて外し終わると、肩からブラウスを抜き取るようにして、床に置いた。次にスカートに手をかける。
 そこで、私の手が静止した。そうだ。今日は、履きふるした普通の下着だった。こんなことになると思わなかったからそこまで気がまわらなかった。たぶん、ピンクのショーツの陰部にあたる縫い目には表から見てわかるくらいの黄色い染みが付いているはずであった。それに、ここに来てからの妄想で新たな染みが着いているかもしれなかった。
 また、夏も終わっていたので毛の処理をあんまりしていなかった。もしかしてはみ出しているかも、どうしよう。私は許しを求めるように沙羅さまを見る。しかし、許してくれそうもない厳しい目だった。
「ぐずぐずしないで、時間もないんだから。」
 そして、苛立つように言われる。何故か私の一番の恐怖は陵辱されることよりも、沙羅様を怒らせることにすりかわっていた。それに私の喜びは沙羅さまに誉められることに。沙羅様の言葉に反射的にスカートのホックを外してしまう。スカートが足元にストンと落ちた。それをたたみもせずに、ブラウスを脱ぎ、後ろに手を回しブラのホックを外す。肩から紐をすべらせると、白い双乳がこぼれ、覆っていたものが落ち葉のように床におちた。私はショーツの脇に指を入れると前かがみになって躊躇する。沙羅さまの顔を見ると、早く脱ぎなさいって言っているよう。私は目を閉じて、覚悟を決めると一気にそれらをずり下げていく。そして足首まで来ると靴を脱いで片足ずつ脱いで丸めたまま床に置いた。
 両足をこれ以上ないくらいぴったりとじて、それだけでは足りないように片手で胸を隠し片手で股間を隠す。もう耳まで真っ赤になって目を閉じて俯いていた。いくら同性といっても恥ずかしすぎる。どうしよう。身体がぶるぶる震える。
 沙羅さまははにかむ私の身体を見ながら、私を中心にしてその周りを歩く。その視線を感じる度に私の身体がビクッとなる。沙羅様はハイヒールに私の脱いだストッキングがひっかかる。それを汚いものを触るかのように摘み上げた。ストッキングの中から下着を取り出す。
「あっ・・・それは。」
「なぁに。この染みは。」
 彼女は小さくなったそれを伸ばし、股に当たる部分を念入りに確かめる。ちらっと覗き見るとそこには明らかに染みが付いている。それも真新しい染み。
「湿ってるわ。どうしてなの。」
 私の顔にそのショーツを押し付ける。私はなにも言えず目を閉じるだけであった。沙羅様の語尾が怒気を含む。
「あの・・私が淫乱だからです。」
 泣きそうな声で私は答えた。
「ふぅん。そうなの。でもどうして何もしていないのに濡れるの?」
「いろいろ恥ずかしいこと想像して・・・・」
「どんなこと?」
「縛られたり、鞭で叩かれたり・・・」
「それだけ?」
「バイブを入れられたり、浣腸されたり・・・」
「そんなことして欲しいの?」
「はい・・・・」
「恥ずかしいわね。」
「・・・・・」
「いいわ。お望みどおりにしてあげる。」
 沙羅様が私の偽りを一枚一枚剥がしていく。私の顔は涙腺が壊れたように涙でグシャグシャになっていた。沙羅様が私に向かってやさしく微笑む。さっきの厳しい表情からは想像もできないような柔らかく包み込むような笑顔。私は自分が生まれ変わったかのような安心感を感じていた。
「じゃあ、手を上にあげなさい。」
「はい。」
 私は両手を上に上げる。ちょうど鎖から伸びている手錠の辺りに手首がいく。胸が楕円形になるくらい伸び上がった形。沙羅さまが私の手首に皮手錠を架けるのをじっと待っていた。それから、沙羅様は私の左足の膝あたりに赤い綿のロープを縛り付ける。慣れた手つき。それから、そのロープの反対側を天井の梁に放り投げる。ロープは梁を伝って戻ってくる。沙羅様はそれをゆっくりと引っ張り始めた。私の左脚が上に上がっていく。私がバランスをとれる微妙な位置でロープを止めるとそれを開脚台に縛り付けた。私は恥ずかしいところを露にした格好になる。
「恥かしい牝犬のアソコ見てあげるわ。嬉しいでしょ。」
 私はコクリと首を縦にふる。
「黙ってちゃわからないわ。ちゃんと言葉で言って。」
「はい。はしたない・・さやかの・・・恥かしいアソコ・・・ご覧下さい。」
 秘部に炙られるような熱いものを感じる。こんな格好で恥かしいことを言わされて、私の身体は感じているのだった。
「私はアソコでいいんだけど、貴女は違うの。どう言うか知ってるでしょ。」
 私の秘部を軽くつねりながら言う。もしかして・・・。そんなの言えないよ。生まれてから一度も口にした事の無い言葉だった。
「・・・・・・」
 黙りこむ私の秘部を抓る手に力が込められる。
「何ていうの。ここ。」
「お・・・まん・・こ。」
 かすれた小さな声。
「きこえないわ。」
「おまんこ。」
 少しはっきりした声がでる。もう恥かしくて顔から火が出そう。でも、それくらいで許されない。
「じゃあ、もう一度御願いするの。」
「はしたない・・さやかの・・・・恥かしいおまんこ・・ご覧になってください。」
「はは、そんなことよく平気で言えるわね。本当に恥かしい娘ね。いいわ。そんなに見て欲しいのなら見てあげる。」
 沙羅様が私の亀裂を剥くようにして中を覗き込む。もうそこは恥かしいほど濡れていた。際限もなくジュワンと湧き出してくる。沙羅様が亀裂を開くようにすると、中からトロトロと零れ落ちた蜜がピンと筋が伸びきった内股を伝いはじめた。
「あぁ・・・あん・・・・」
「トロトロだね。本当に淫乱ね。」
 沙羅様は私の亀裂に指を浅く沈めていく。チュク・・・入るときに恥かしい音が鳴る。背筋がゾクゾクするような快感が走る。脚が萎えそう。でも、座れない。ブルブルと脚を震わせながらその快感に耐える。
「あら、指が汚れちゃったわ。貴女の汚いお汁で。」
「ごめんなさい・・・」
 謝ることしか出来ない。
「お仕置きね。私の手を汚したんだから。」
「お仕置き?」
「そう、御願いするの。お仕置きしてくださいってね。」
「あの・・・淫乱なさやかは・・・汚いおまんこのお汁で沙羅さまの・・・尊い手を汚してしまいました。どうか・・・お仕置きしてください。」
「よく言えたわね。じゃあご希望通りお仕置きしてあげる。」
 沙羅様が壁の方に行き鞭を選び始める。まず刺のついた鞭を手にする。あんなので叩かれたら・・・。私の胸に不安が走る。彼女はその鞭を再び壁にかけた。それから、いろいろと手にとってしなり具合などを試す。その度にその鞭で打たれることを想像してしまう。最後に沙羅様は先の割れた短い鞭を手に取りこちらに戻ってきた。
 私は本やインターネットで先の割れた鞭は音がすごいけどあんまり痛くないって知っていた。すこしほっとする気分。沙羅様は私の胸に鞭を押し付けるとどこを叩こうかというようにそれを身体にを這わせ始める。それが臀部で止る。少し身体から離れたかと思うと、パシッ乾いた音がする。
「はうっ!」
飛び上るほど痛い。痛くないなんて嘘。叩かれたところがジーンとする。本能的に身体を捻って逃げる。でも鎖が短いから身体を回すことしか出来ない。それに鎖がよじれて前よりもすこし高くなってしまう。それに、脚が引っ張られてさっきより開いてしまう。沙羅様は続けて鞭を振り下ろす。私はその度に回る。お尻の痛みだけでなく、身体が伸びるので手首に皮手錠が食い込む。逆に回ればいいの。でも、それが出来ない方向から鞭が飛んでくる。私は、ハウッハウッと叩かれる度に低い悲鳴をあげるだけしか出来なかった。
鞭の嵐がやむと私は目をあけて振り返るように顔を後ろに向ける。かわいそうな私のお尻を覗き見る。よく見えないが、どちらかといえば色白の臀部はピンク色に充血していた。縦横に小さな蚯蚓腫れが走っている。私はまだ痺れているそこを確認すると、そっと沙羅様のほうへ視線をあげ、許しを求めるような媚びた目で彼女を見つめた。
「こんなに叩いてあげたのにまだ足りないの?」
「ち・・・きゃうぅぅ・・・」
 しゃべろうと思うと腫れたところにまた鞭が飛ぶ。
「黙ってたらわかんないわ。嬉しいのね。」
 私はコクリとうなづくしかなかった。
「そうでしょう。やっぱり貴女は変態のマゾだわ。いいわ。もっと叩いてあげる。」
 彼女は皮の上着を脱ぐ。胸の部分の空いた皮のブラとマイクロミニに網タイツといった格好になる。その胸の中央はピンと上を向いて屹立していた。沙羅様の顔が少し上気しているのを感じる。沙羅様も感じてるんだそう思うと鼻の奥がジーンとなるような痺れを感じた。
 私を撫でていた鞭が背中で止まる。私は身体を堅くして次の打撃を待つ。なかなかこない。すこし油断して力を抜く。パシッ。そこに鞭が襲いかかる。痛すぎ、目から涙が出る。その痛みに今度は本気で逃げる。でも捻れた鎖はもう動かない。逃げ場を失った私の背中に鞭の雨が降り注いだ。
 次に鞭は私の脇腹を伝い胸までくすぐるように這っていく。被虐の喜びで屹立した乳首をゆっくりと弄ぶと、いきなり離れそこに叩きつけられた。胸がブルンと振るえる。痛い・・・息が出来ないほど・・・。私は声にならない悲鳴を上げる。その痛みも治まらないうちにもう一方にも振り下ろされる。
「ぐぁ・・・・」
 みっともない声を上げて体を捻る私を沙羅さまは嘲るように笑う。それから、私にとどめを刺すため鞭の先はお臍をいたぶったあと私の一番やわらかい部分に降りていった。
片足はつられて股間は無防備に開いていた。その敏感な部分を鞭の先がサワサワと弄ぶ。こんな敏感なところを叩かれたら・・・わたし・・・。泣きそうな顔で沙羅様を見る。沙羅様は静かに首を振ると、目を見開いて渾身の力で鞭を下から叩きつけた。
「ぎゃぁぁぁぁ!」
 私の口から断末魔の悲鳴。私は痛さで両足を浮かせる。手首だけでぶら下がる形。捻れた鎖がもとに戻ろうとする。全体重を受けている手首に皮が食い込む。痛い。私はそれでも立つことは出来ず。ぶらさがったまま、沙羅様のまえでブラブラと揺れることしかできなかった。沙羅様の哄笑が部屋に木霊した。
 鎖からはずされた私はその場に崩れ落ちた。しかし、まだ許されたわけではない。私の前に沙羅様が仁王立ちになる。
「この奴隷はお仕置きのお礼も言えないの?ほんと素質ないわね!」
 私は沙羅様を見上げる。
「あ・・・・さやかにお仕置きをしていただいてありがとうございます」
 自分から土下座をする。身体が震える。それは屈辱というものではなく別のもの。支配される喜びに震えていたのだった。
 その後、私は頭を上げると両腕で自分を抱きしめるようにしていた。そうしていないと自分がバラバラになりそうだった。私の目から何故か涙が零れる。あとからあとから熱いものがこみ上げてくる。悲しいとかそういうのではなかった。いままでの私を洗い流すような・・・。私はその場で肩を震わせ続けた。
「うっ・・・うっ・・・うっ・・・」
 嗚咽を上げる私の傍らに沙羅様がしゃがみ込む。やさしい微笑みを浮かべて私の肩を抱く。私が顔を上げると、沙羅様の顔が近づいてくるのがわかった。私は目を堅く閉じた。唇に柔らかいものと吐息を感じる。柔らかく濡れたものが私の唇をこじ開ける。私が少しづつ唇を開いていくと待ちきれないようにそれは口のなかにすべりこんだ。私の舌を絡めるようにそれは動き出す。私はされるままに口を吸われつづけた。
 長い間、唇を重ねていた。私の涙はもう止んでいた。暖かいようなくすぐったいような感じが私を包み込む。私は目を開けると沙羅様に向かってニッコリと微笑んだ。沙羅様も私を見て微笑む。さっきまでの冷たい顔からは想像できないような愛を感じる。私は子供のように沙羅様の胸の中に包まれた。沙羅様の鼓動が聞こえる。それが、私に安心感を与える。私は奴隷としての喜びを感じていた。
「さあ、そろそろ立つんだ、いんらんなさやか」
「はい・・・・」
 私はその場で立ち上がった。もう、どんないやらしいことでも出来そうな気がした。沙羅様は甘美な麻薬のように私の心を侵略していくのであった。

「次はこれだね」
 私の前にピンク色の男性をかたどったもの。
「嬉しい?」
 わからない。でも、首を縦に振る。
「嬉しいの?ほんと変態ね」
 嬉しそうに沙羅様が言う。
「でも、さやかは処女だったね。じゃあ、こっちにしようか」
 さっきより細くて長いもの。棒の部分が段々になっている。それがアナルバイブであることはインターネットで知っていた。
 沙羅様は、私を4つんばいにさせ片手で私の陰部を弄りながら、オイルを縫った指で後の穴をほぐしはじめる。
「あぁっ」
 声が自然に出てしまう。興味はあったがいままで排泄器官としてしか存在しなかった穴。その未知の感覚が開かれようとしていた。沙羅様はバイブにオイルを塗ると、私のお尻に当てた。
「息を吐いて、力を抜くんだよ。初めてはきついからね」
 沙羅様がそれを私のお尻にねじ込んでいく。最初は痛いって感じ。私の身体が未知の挿入感を拒む。
「力を抜きなさい!」
 沙羅様は私のお尻を平手で叩く。パシッて音が鳴る。私の身体の力が一瞬抜ける。そのすきをついて固いものが体の中に入ってきた。
「あっ・・はぁぁん・・・・」
 お尻から異様な刺激。それは今までに感じたことのないものだった。私の背中が反り返る。お尻は思っていたよりもたやすくバイブを飲み込んでいった。
「痛い?」
 沙羅様が私に聞く。私は力無く首を横に振った。もう痛くない。それより人間として一番はずかしいところを責められている屈辱とお尻からこんな快感がわき上がることに驚きを感じてしまう。恥ずかしいけど気持いい。生殖と関係のないこんな排泄器官で感じてしまうなんて。自分が本当にマゾで変態だと自覚してしてしまう。
「あ、もしかして感じてるの?初めてなのにこんなところで感じるなんて本当にマゾだわ」
 沙羅様が私の考えていることに追い打ちをかけるように言う。それから、そのバイブを出し入れする。もちろん腸壁をこね回すようにだ。
「はぁ、あ・・・あぁん・・・・はぁっっっ」
 もう声が出るのを止められない。特に抜くときの感じがたまらない。身体の芯が抜き取られるような脱力感。それから、腸壁からの刺激。我慢していないとオシッコを漏らしてしまいそう。
 私は甘い声を上げながら、腰を動かす。最後の理性がバイブの腸壁を擦るのから逃れようとするのだが、それが喜んでお尻を振っているように見えてしまう。
「フフフ、喜んでるの?本当に貪欲なマゾだね。本当ならお仕置きなんだけど、今日は特別に許してあげる。だから、お尻ではしたなくいっちゃいなさい」
 沙羅様のあざけり。遠くで聞こえるみたい。もう私は牝犬のように恥ずかしく喘ぎながら快楽に身をくねらせることしかできない。沙羅様の声がもっと遠くなり、私は身体を痙攣させた。

 トントン。部屋をノックする音。さっきの若い男の人が沙羅様を呼ぶ。
「沙羅様。そろそろお時間です。」
「えっ。もう・・・・」
 沙羅様は恨めしそうにドアの方を見て立ち上がる。そして、思い出したように私を振り返る。
「来週も来るんだよ!」
「はい・・・・」
「私が淫乱なさやかにぴったりのご主人様を紹介してあげるわ。」
 そういうと、携帯を手に持ち、番号を探し始める。沙羅さまの手が携帯の画面の光で青く光る。
「あ・・・真吾・・・わたし。」
「来週金曜日あいてる?」
「うん・・・貴女にぴったりの玩具みつけたの。」
「なんでもするって。」
「うん・・それに処女だって」
「かなり変態かなぁ」
「うん・・・・うん・・・・。」
「20万で・・・・うん・・・予約入れとく・・・。」
「わかった!じゃあね。」
 沙羅様は携帯を耳から話すと、それを折り畳んだ。私の方に妖しく微笑む。
「契約せいり~つ。あなたの処女、20万だって。真吾って言って駆け出しの調教師よ。ハードな調教が好きなんだけど。堪えられる?」
 沙羅様は堪えきれないように笑い出す。
「嬉しいでしょ?変態マゾのさやか・・・」
「あの・・・・」
「なにか言いたそうね?」
「あの・・・・お金なんて・・・・」
「えっ?何言ってるの?」
「お金なんて要りません。私・・・虐められるだけで・・・」
「何様のつもり?」
 沙羅様が大きな声を出す。すくみ上がった私に追い討ちをかける。
「貴女はお金で買われる淫売なの!わずかなお金で何でもする変態なの!虐められるだけで?笑わせるんじゃないよ!」
 そして、震え上がる私に財布から一万円札を抜いて投げつけた。私はそれを拾い上げ、また肩を震わせ始めた。
「じゃあね。淫乱なさ・や・か。また暇なときに虐めてあげるわ。」
 沙羅様は泣き崩れる私に背を向けると、モデルのように優雅に歩き部屋を出て行った。それで、私は真吾様に身を捧げることになったのだった。



 


 私はネットでSM小説や体験談を読み漁るようになった。SMの本なんか書店で買えなかったがネットではいくらでも手に入れることができた。それに、雑誌に比べ素人が書いたものはすごく生々しく感じた。紙一重の現実そこに飛び込めない自分。もどかしさを感じるようになった。私は架空の人格を作りお気に入りのページに書き込むようになった。ハンドルネームはさやか。SM経験ばっちりのM女。毎晩顔を出しいやらしいチャットを楽しんだ。でも、そのうちそれにも飽きてきた。ネットにいるのはタダで女性にいやらしいことをしようと目論む薄っぺらな男ばかりであった。その中で私は一人の男性に惹かれていった。もう普通のチャットルームではなく待ち合わせをして2ショットチャットで話すようになった。彼は私の作った妄想の世界の話を喜んで聞いてくれた。

ある日
キング>>さやかさん、本当にSMやってみたらどうですか?私で良かったら安全な方法を知っていますよ。
さやか>>えっ
キング>>わかっています。貴女がSM経験が無いことくらい。
さやか>>嘘?
キング>>何か貴女と話していると、辛くなります。
さやか>>でも
キング>>心が悲鳴を上げているみたいで・・・・
さやか>>うん
キング>>そう、とりあえず話だけでも。絶対安全ですから。
さやか>>電話?会うの?
キング>>とりあえず電話でも
さやか>>うん・・・でも・・・・
キング>>貴女のメールに電話番号を送ります。そこに非通知で電話して下さい。
さやか>>でも怖いよ
キング>>貴女を助けたいんですよ。無理にとは言いませんが。
さやか>>うん
キング>>このままではあなたの心が壊れそうな気がします
キング>>勇気を出してください
キング>>電話が鳴ってる。もしかして?
さやか>>うん^^
キング>>ありがとう。私を信用してくれて。それに非通知じゃないね。かけなおそうか?
さやか>>うんうん^^

 私は、彼に自分の性癖のことを全て話した。涙声でずっと。彼はやさしくそれを全て聞いてくれた。2時間以上しゃべっていた。彼と話すとその分だけ心が軽くなった。私は魔法にかかったように彼と会う約束をして電話を置いた。

 会社の帰りに喫茶店でキングと待ち合わせした。年齢や服装を聞いていたのですぐにわかった。彼はレディファーストのイギリス紳士のように女性を扱う。それが全然嫌味にならなかった。私は食事をした後、彼がマネージャーをやっているSMクラブに誘われた。私は見学のつもりで彼の後に付いていった。まるでいつもの自分からは想像できないような行動力だった。これも彼の魔法かもしれなかった。
 豪華な応接で、彼と話をしていた。私はまた涙ぐんでしまう。
「ここで働いてみませんか?」
 彼は突然とんでもないことを言い出した。
「働くって?」
 私は濡れた頬を拭いながら顔を上げた。
「そう、ここでMとしてやってみませんか?」
「えっ・・・でも・・・」
「大丈夫。いい方法がありますから。」
 彼は部下を呼ぶと、何か耳元で言う。
「私に任せてください。」
 彼はにっこり微笑む。私はあまりのことに言葉が出なくなる。
「ここは。会員制のSMクラブです。会員の方はみんな身元がはっきりしている紳士ばかりですよ。それもちゃんとした調教の出来る方ばかりです。でも貴女の方が心配ですよね。大丈夫、貴女の身元は誰にもわかりません。私が魔法をかけてあげましょう。」
 部下が応接室に入ってくる。手に何か持っている。
「じゃあ、目を閉じてください。」
 私が目を閉じると、顔を何かが覆う。真新しい皮の匂い。顔が締め付けられるような感じ。目と鼻と口は覆われてないようだ。
「さあ、目を開けてください。」
 彼が手を叩くと、催眠術から解けたように目を開く。彼が手鏡を渡す。マスクを被った自分の顔が映る。
「これがわたし?」
「そう、これが、私の魔法です。声も変わりますし誰だかわからないでしょう。あなたはここではさやかです。あなたは顔のない淫乱なマゾです。」
 彼が語りかける。口調はあくまでやさしい。
「私が薦めた女性は、貴女で3人目ですよ。本当は興味本位で来る人は断ってるんですよ。ここはお客様も選びますが、女性も厳選してるんです。貴女は好きな時にここにくればいいし、やめたければいつでもやめていいんですよ。」
「あの・・・・よろしく御願いします。」
私の口は勝手に喋っていた。私の中のさやかが目覚めた瞬間だった。

 


 私が本当の私に気付いたのは、高校2年の時だった。お嬢様学校で知られるミッション系の女子校。でも、そういうところにも遊んでいる子はいた。そういうグループから私はよくからかわれた。私は彼女達に何か言われると真っ赤になって泣いてしまうような子だった。それが彼女達にとっておもしろかったのかもしれない。
 ある漫画雑誌の発売日。私はそれを買って鞄の中に入れようとすると一冊の黒い本が入っていることに気がついた。もちろん見覚えのない本だった。背表紙のSMという金色の文字が目に入る。私は真っ赤になって買った雑誌を鞄に放り込み急いで鞄を閉じた。胸がドキドキする。どうしよう。SMという言葉は知っていた。だから本の内容も大体推察できた。
 途中で捨てようとも考えたが、人の目が気になってどうしても捨てられない。たぶん有紀が入れたんだと思う。別に証拠はないが、そうに決まっている。有紀はクラスの不良グループのリーダーだった。いつも何かというと私に絡んでくるのだった。私は心臓が破れそうなほどの鼓動を感じながら家に帰り着いた。
 玄関を入ると、靴を脱ぎ捨てるようにして急いで2階の自分の部屋に飛び込む。とりあえずお母さんとかにばれるわけにはいかない。すぐに机の2段目の引き出しにその本を押し込んだ。
 どうしよう。情けないほど不安になる。いろいろな妄想が湧いてくる。駅のゴミ箱に紙袋に入れた本を捨てる私。それを新聞をあさっている見知らぬ中年男がとりあげる。彼はニヤリと笑い私の後をついてくる。「お嬢さん」人気のないところまで来ると私を呼び止める。振り向く私。「お嬢さん、落とし物だよ」彼は私の身体を舐めるように見る。呆然と中年男を見つめる私。「こんなのが好きなんだ」彼は紙袋から本を取り出す。「へぇ、可愛い顔してこんなことされてみたいんだ」固まる私に追い打ちをかける。そして、彼の慰み物にされる私。そんなことを考えていると涙が出てくる。本当にどうしよう。でも私は同時に身体が熱くなるような変な感覚にも気付いていた。
 制服のままベットに横になって他のことを考える。へんな妄想を追い払いたかった。あ、そうだ。漫画買ってきたんだ。私は起きあがると鞄から漫画雑誌を取り出す。ティーンズ向けの雑誌だった。表紙はモデルの子が微笑んでいる写真。いつも発売日を心待ちにしていた。それを膝に置いてベットに座り読み始める。でも、いつもお母さんに呼ばれても気付かないほど集中するストーリーが全然頭に入ってこない。頭はあの本のことばかり考えてしまう。
 さっき机に放り込むときちらっと見えた表紙。縛られた女の人。身体をネジってこっちを向いている。切なそうな顔。そればかりが頭に浮かぶ。ふと、その女の人の顔が私の顔にすり替わる。私は頭の芯が痺れるような感覚に陥っていた。
 私は漫画雑誌を置き、一度台所に行く。家に誰もいないことを確かめるためだ。お母さんは夜まで帰ってこないようだ。弟もサッカーの練習で遅いだろう。なんだか喉がカラカラ。冷蔵庫からジュースを出して一気のみをする。もう、私はあの本に取り憑かれていたのだった。
部屋に戻ると鍵をかけ、机に座る。あの本の入った引出しを開ける。胸がドキドキする。そして、本を取り出すと待ちきれないように震える指でページをめくりはじめた。
表紙をめくるとすぐにグラビアになっていた。縛られた綺麗な女性が椅子に縛られている。その足元にはピンク色の道具や鞭が散らばっている。これからの責めを想像させる写真。ページをめくると、4つんばいに縛られ太い注射器を臀部に差し込まれている女性、野外で全裸で歩かされている女性、がんじがらめに縛られて吊るされている女性、衝撃的な写真が次々と現れる。一様に切ないような悲しいような顔。でも、全部の女性を綺麗だって思った。私の目は、魅入られたように次々とその写真に吸いつけられていった。もう、目を離すことなど出来なかった。
息遣いが荒くなり、身体が痺れたように感じる。熱があるときのような感じ。そして、胸の先が痛いほどジンジンする。おしっこをしたいときのようにアソコの奥がキュンとなるような感じを覚える。自分の女の身体の変化に驚きと戸惑いが交差する。
恐る恐るセーラー服とブラを捲り上げて自分の胸を露出する。上を服とブラに押さえつけられた胸は、本の中の縛られた胸みたいにくびり出される。その双乳の中央にはピンクの乳首がピンと上を向いていた。その胸の先を指でつまむと、電気のような快感が背筋を走る。
「あぁん・・・・」
 思わず声を出してしまう。誰に教えられたわけでもないのに色っぽい声であった。
 本の中では、胸の上下を縄で縛られた女性、その胸の先を洗濯バサミに挟まれている。苦痛で目を閉じて眉間に皺を寄せていた。私は、机の引出しから目玉クリップを取り出した。この女の人みたいに・・・・。私は腕を抓るようにクリップを挟んでみる。うん、大丈夫そう。それから、本当の目的地である痛々しく屹立した胸の突起へ。
「あぁ・・・ひっ・・・」
 激痛が走る。腕なんかじゃ問題にならないほど。でも、少し我慢すると、ジーンとした感じが快感になる。冷たい金属の感触も私に被虐の味を教える。私は震える指でもう一方の胸にもクリップを挟んだ。下を向くとクリップの重みで引っ張られる。私は本の中の女性と入れ替わって、サディストに陵辱され始めたのだ。
 私の手は自然とスカートの中に潜り込み、秘部を探し始めた。下着の上から亀裂に沿って撫で上げる。
「あっ・・・ぁぁ・・・・」
 口が自分じゃないみたいに恥ずかしく喘いでしまう。指の先は普通の綿の白いショーツが湿っているのを探り当てる。あ、私・・・濡れてる。自分の身体の変化に戸惑いながらもショーツの脇から指を滑り込ませる。どれくらい濡れているの。中に入った指はサラサラの液体にすぐにずぶ濡れになった。下着の表面からは想像できないくらい濡れていた。
 私はそれを確認したい衝動に駆られる。剥ぎ取るようにスカートと下着を脱ぐ。次のページでは3人の男の人の前でM字に脚を開いて秘部を晒す女性。右手の指でその部分を開くようにしている。羞恥のため顔を横に背け、閉じた目尻から涙が伝っている。私は腰を浮かすようにして、その女性と同じくらい脚を広げてみる。いつもは口を閉ざしている私のアソコ、今日は恥ずかしいくらい捲くれあがってピンク色の部分を晒していた。それにヌメヌメと濡れて鈍い光を放っていた。私は震える指でV字を作り自分の亀裂を開いた。中から恥ずかしい液がこぼれそうに感じた。
「わたしの・・・恥ずかしいところ・・・みてください。」
 心の中でつぶやいてみる。本当に陵辱されているような、切なく悲しい気分が鼻の奥に充満する感じ。でも身体は息苦しいほど歓喜に震えている。
 次のページでは女性は4つんばいにされて前と後ろにバイブを入れられていた。女性は快楽を押し殺すように耐えているのだった。私は、床に手をついて4つんばいになる。セーラー服を胸の上に捲り上げて、乳首にはクリップをつけている、そして下半身はソックスだけ。恥ずかしい格好だった。その格好のまま、中指をアソコに沈めていく。私のアソコはその指をきつく食い締める。痛くない深さを確かめてから出し入れをはじめる。クチュ・・・クチュ・・・・。恥ずかしい音が鳴り始める。荒くなった息を止めようとすると息苦しくなる。口を開くと、恥ずかしい喘ぎがこぼれだした。
「あぁん・・・はぁぁん・・・」
 柔らかくなったあそこはスムーズなピストン運動をはじめる。そのうち私は指をもう1本増やす。さっきとは違った充足感だった。その指でさえスムーズに出し入れできるようになる。クチャ・・・クチャ・・・・・。アソコが淫乱な音を立てる。そのうち身体が痙攣するような快感が走り、アソコの奥から大量の淫蜜がほとばしり、ピンクのカーペットを汚したのだった。

「知佳、見た?」
「えっ・・・・」
「本だよ。本。」
 翌日、昼休みに私は由紀達に取り囲まれていた。
「うぅん・・・酷いよ。」
 泣きそうな顔になる私。
「悪い悪い。でも知佳って虐められて喜んでいるみたいだからさ。マゾじゃないかって思って。」
 悪びれることもなく由紀が言う。
「あんなの読まないよ。昨日駅で捨てちゃった。」
 嘘。私の宝物として机の中に眠っていた。胸がドキドキする。
「もっと、やろうか。すごいのあるんだよ。」
(本当は欲しい、でも・・・・)
私は自分の欲求を悟られないように首を横に振る。
「いらないってば。」
「浣腸とか、蝋燭とかね、うんこ食べるのもあるよ・・・」
私の反応を楽しむように言う。私は真っ赤になってしまう。もちろん昨日のことを思い出してしまったのだ。
「いらないよ。今度やったら先生に言いつけるからね。」
「はいはい、もうやりませんよ~。」
 私は笑いながら自分から離れていく由紀達を眩しそうにいつまでも見ていた。

 それから、私はお部屋でその本を読みながらいろいろな妄想にふけるようになった。グラビアだけじゃなくて、小説や体験談も何度も読んだ。もちろん自分を重ね合わせて。後ろの方に乗っているM女の募集ページや道具の広告でさえ私の妄想の材料になった。モデル募集に応募してあられもない格好をみんなに晒す自分、広告の道具で責められる自分。想像しただけで身体が熱くる。本の中のすべてが私を慰める材料となった。
 でも、相変わらず表面上は普通の娘を装っていた。いや、今まで以上にエッチなものを避けるようになった。そうしないと淫乱な自分の本性がみんなに見破られそうな気がしたのだ。男の人から誘われても全部凶悪なサディストに見えた。妄想では、その人に全てを捧げられるのに、現実は拒否してしまう。彼氏が出来ても肉体関係にならないうちに別れてしまうのであった。
しかし、私の密かな楽しみは続いていった。新しいSM雑誌は買えなかったが、レデイスコミックを集めるようになった。そして、短大でインターネットを学び、パソコンを買った時、私はSMサイトに嵌り始めた。
 


 金曜日、会社が終わるとエンジ色の私鉄に乗る。頭の中は今日のプレイの事で一杯だ。この日だけは残業も飲み会もお断りだった。他の人達は早足で駅の階段を下っていく。私だけが異邦人のように、手すりの側をゆっくりと歩く。夢遊病者のようなたよりない足取りで。私の秘密の楽しみに向かって。
 普段は来ない駅の改札をくぐる。そこには私にとって日常ではない異世界が広がる。週末だけの風景。そこにいるのはいつもと違う私。胸の鼓動がドクドクと早くなる。やっぱり引き返そうかとも思う。でも・・・・。この不安と期待の入り交じった不思議な気分が大好きだった。子宮の奥がキュンとなるような感じ。普段は真面目な顔をしていやらしい娘。自分を詰ってみる。先週の責めを思い出す。何度も絶頂に上り詰めた、そして罵られ笑われた。今日はどんな人に、どんな風に責められるのだろう。そう思っただけで、身体が火照るような感じ。たぶん、ショーツは恥ずかしく湿っているだろう。
 道行く人が私を見ているような気がする。私の本性を見破られているような。ほら、淫乱で変態のマゾ女だよ。あんな可愛い顔してどんなことでもするらしいよ。それは幻想。でも本当に周りのみんなが私の本性を見抜いてくれたらどんなに楽だろう。
 みんなの普段の私を見る目はおとなしいお嬢様、いいお嫁さんになるよ。そんなんじゃないよ。心の中で私は悪い子だよって言っても態度になんて出せなかった。私はこれまで両親や周りの人の作り上げた私を演じることしか出来なかったように思う。
 私は駅近のマンションに吸い込まれるように入っていく。そして、最上階専用のエレベーター。それに乗り込むと上昇のボタンを押した。誰も入ってこないうちにドアを閉めたかった。カチカチと何回も押すとドアはゆっくりと閉まり上昇をはじめた。私は入口の上の回数を示すランプを見ている。それが右に移動するたびに心臓の鼓動が早くなる。そのランプが15階を光らせるとドアが静かに開いた。私はエレベーターを降りて萎えそうな脚で部屋に向かって歩き出す。このマンションは最上階が豪華な作りになっている。3つしかない扉の一番奥が私の目的地だ。頑丈な飾り扉、その前に立つと震える指でインターフォンを押す。もう、引き返せない。
「はい!」
「あの・・・・さやかです」
 私の喉はからからになっている。かすれた声になる。中からレンズをのぞき込む気配。キーチェーンが外される音、鍵の外される音、ドアノブが回ってドアが開くと私はその中に隠れるように滑り込んだ。

「おはようございます。さやかさん」
「おはようございます・・・・」
 私を招き入れた黒服の男の歯切れの良いあいさつに、消え入りそうな声で俯きながらあいさつをする。
「だいぶ寒くなりましたね。」
 黒服の男が微笑む。ヨシトという名前だけ知っている。この秘密クラブのマネージャーを補佐している。日焼けした褐色の肌に白い歯が魅力的な若い男性だった。他の女の子から売れっ子ホストだったという噂を聞いたが十分頷けるような甘いマスク。明るい色に染めた長髪をオールバックにして後でくくっている。皺ひとつない上品なスーツ。普段私の周りにはいないタイプの男性であった。ここに来るまでは私にとって異世界の住人であった。
 その彼が私の後でコートを受け取り、大事そうにクローゼットに架ける。その間も私の化粧、洋服のセンスなどを誉める。歯の浮くような科白なのに全然嫌みに思わない。むしろ、彼と同じ空間にいて彼と会話しているそういう自分が誇らしくさえ感じるのであった。
「さやかさん、マネージャーがお待ちですよ」
 彼はナイトがお姫様をあつかうように私をエスコートする。なんかくすぐったい感じ。私は恥ずかしそうにそれに従う。彼がもう一つの扉を開けると、明るく広い空間が現れる。秘密クラブといった陰湿なイメージはなくピンクと白で統一されたハイセンスなラウンジであった。この空間が私達の控え室であった。私達はここからお客様のところに連れていかれるのであった。ここでは私達は宝物のように扱われる。そして、フリードリンクのカウンター。そこに初老の紳士がグラスを磨きながらやさしい目で私を見つめる。そして微笑みながら私にあいさつする。
「おはようございます。さやかさん」
 私が部屋に入ると頭を上げて微笑む。やさしそうな笑顔。このクラブのマネージャーであった。彫りの深いハーフのような顔つきをしている。黒いズボンと蝶ネクタイがおかしいくらいに似合っていた。
 私はそのカウンターに近づくとマネージャーにあいさつをして今日の予定を聞く。あの人の指名が入っているかも・・・・。自然と胸が高鳴る。
「はい、さやかさんには指名が入っていますよ。7時半から真吾さまですよ。」
 スケジュール表を見ながらマネージャーが言う。やっぱりあの人が、嬉しくて天にも登りそうな気分。少し恥ずかしいけど、顔がほころんでしまう。
 その気持をマネージャーに悟られないように、真面目な顔を取り繕う。でも目が笑ってるかも。マネージャーには絶対ばれてるよ。まあ、いいかぁ。いろいろ考えながら更衣室に向かう。
 私専用のロッカー。その扉をあけると、扉の裏は鏡になっている。そこに写った自分。長めのスカートの紺のスーツに黒いローヒール。肩に掛かるくらいの少しブラウンのストレートヘヤー。真面目そうな顔。遠藤知佳二十三歳。いつも年齢より若く見られる。百五十一センチの身長のせいだけでなく、私の雰囲気みたいなもの。大学生いや高校生にも間違われることがあった。女子高生の従姉妹にも言われたことがある。おねえちゃんもっとおしゃれしなよ。絶対かわいいんだから。今時高校生でもそんな格好しないよって。うん、確かにそうかも。でも意気地なしな私はみんなのようなセクシーな服を着ることも、ファッション雑誌に載ってるようなメイクをすることも出来なかった。ただ、髪の毛をすこし茶色にするくらいがせきのやまであった。
 しかし、その鏡に写っているのは偽りの自分。これから本当の自分に変身するのだ。私は鏡に写る虚構に口の中でサヨナラを言う。さよなら、知佳。スーツの上着を脱いでハンガーに架ける。それから、ブラウスのボタンを外していく。ひとつひとつ震える指で。ボタンをはずし終わると、誰もいないのに肌を見せるのをためらってブラウスを羽織ったままスカートのホックをはずしファスナーを下げる。手を離すとスカートがストンと下に落ちた。片足ずつスカートを足から抜いて、皺をのばしスカートハンガーにかける。次にフロントホックをはずしブラを抜き取る。もちろんブラウスは羽織ったままだ。水着に着替えるときの技をこんな時にまで使ってしまう。これが知佳という女だった。
 パンストだけでなくショーツの両脇に指を入れる。それらをまとめて剥がしていく。お尻、太股、ふくらはぎと指が滑り降りまとっていたものを剥がしていく。下を向いた私の目に下着の、それも秘部を包んでいた部分が目に入る。そこは恥ずかしいくらいの染みがつき、濡れた部分が生々しく透けていた。それを片足ずつ剥がしていく。そして、慣れた手つきでそれらを分離するとたたんでロッカーに放り込んだ。でも、ブラウスを脱ぐ手が躊躇する。まだ私は知佳のまま。
 やっぱり、ロッカーの中から例の物を取り出す。それは本当の自分に変身するための道具だった。茶色い皮の顔全体を覆うマスクだった。まるで、覆面レスラーみたいに目と鼻と口の部分があいている。ここに来るまで知らなかったが、オーソドックスなSMの道具だとマネージャーに教えてもらった。初めて被ったときから、違和感なく誂えたように私にフィットしていた。
 それを頭から被る。そして私は別人になる。いや別のものになるのだった。さやかと呼ばれる快楽だけを求める肉塊。それが本当の私。ここでの私だった。
 私は首の後の紐を強く引っ張った。マスクが顔にフィットする。ブラウスを乱暴にはぎ取ると丸めてロッカーに放り込む。これで、私の身体は生まれたままの姿になる。顔以外隠すところのない姿、これが私のコスチュームであった。ここでは、自分のコスチュームを選ぶことが出来た。ある娘はボンテージであったり、水着であったり、縄化粧の娘もいた。
 それから、私はロッカーから赤い首輪を取り出した。あの人にもらった皮の首輪。高級な皮が使われているのか強靱だが、首には柔らかく食い込むのであった。もちろんSM用のものだが、犬の首輪のように銀色の楔が並んで鈍い光を放っている。マネージャーから聞いたのだが高価なものだということだった。私はリードを通す金具を前にくるように首輪を回すとすこしきつめにベルトを締め金具を止めた。少し首が締まるようなかんじ、この感じが好きだった。
 次に、ロッカーの中の化粧ポーチに手を伸ばす。その中からマスカラとシャドーを取り出す。いつもは使わない派手な色合い、それで目元をきめていく。それからリップを手に取ると唇に塗りつける。普段は使わない真紅、血のような色だった。それを塗ると唇が赤いエナメルのようにツヤツヤと妖しく輝く。
 そして、もう一度鏡を見る。そこに写っているのは一匹の淫獣。本当の私だった。胸の先がピンと尖って上を向いている。その胸をいやらしく持ち上げ、上唇に舌を這わせる。まるでAV女優のような格好をしてみる。身体の芯がとけ出すようなゾクゾクとした快感に見舞われる。足や腕には鳥肌が立っているのがわかるくらい。
「こんにちは、淫乱なさやか」
 鏡にむかって話しかける。自分を抱きしめたくなるくらい愛おしく感じる瞬間であった。もう秘部はバターを溶かしたようにベトベトになり、なおも歓喜の涎を垂らそうとする。もう、その涎がつうーっっと太股を滑り落ちるのを止めることは出来なかった。

 着替え終わった私はホールに戻る。もちろんそのままの格好で。知佳なら脚が萎えて歩けないだろう。しかし、さやかは違う。胸も秘部さえも隠さないで歩いていく。それもいやらしくお尻を振りながらモデル歩きをする。むしろ見られているのを喜ぶような振る舞う。見て、私のいやらしい身体。そう主張するように、マネージャーとヨシトの前で立ち止まり惜しげもなく身体を晒していた。幼女のように陰毛のそり落とされた股間さえ隠すことはしなかった。
「さやかさん、相変わらず綺麗ですよ。きっと真吾さまもお喜びになると思いますよ」
 ヨシトはそう言うと、私のマスクの首の部分の金具に南京錠を通し鍵をかけた。もう、ここにもどるまでマスクははずれないのだ。マスクをはずすことは禁止なのだが、たまに縄で動けないようにしてマスクをはずす人がいるらしかった。そういうことに対する自己防衛だとマネージャーが教えてくれた。
 それから、カウンターの後のクローゼットから黒いマントが取り出され私を後から包み込んだ。中が毛皮になっていて私の裸身を柔らかくやさしく包んでくれる。それに、すごくあったかいのだ。
「ほんとうに綺麗な身体です。貴女の希望どおり真吾様の予約を優先していますが。本当は貴女をご所望の方がたくさんいるんですよ。ほら、ここを見てください。貴女のスケジュールです。何人も名前を書いてあるでしょう。これは、キャンセル待ちなんです。真吾様がキャンセルされたらお声をかける約束になっているんですよ。一応貴女の来る日は真吾様に連絡することになってるんですが・・・・。さっきもいつになったら貴女とプレイできるんだとお叱りを受けたばかりなんですよ。」
 マネージャーが満面の笑みを浮かべながら言う。まるで年頃になった娘を見る父のような得意げでやさしい眼差しで私を見る。噂では、昔はすごく厳しい調教師だったということだが、その片鱗も見せない。あくまで、私達を見守ってくれているという安心感を与えてくれる。この人が私の背中を押してくれなければ、さやかは生まれなかっただろう。私は初めてここに来たときのことを回想した。3ヶ月前のことだったが、すごく昔にもごく最近にも感じられた。

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