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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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第6章 それぞれの調教


 車は山道を走っていた。何度もカーブを曲がる、その度に聡史が支えてくれる。
「もうすぐだよ・・・」
「うん・・・・」
 聡史に全てを預けよう。そう思ったとたん、すごく眠くなった。すごい緊張の連続、その緊張が解けた瞬間、わたしはいつの間にか眠りについていた。そして、さっき目覚めたばかりだった。きついカーブが私と聡史を密着させる。そして、聡史の方を振り向いてしまう。すくそこに聡史の顔。
「いいんだね・・・」
「・・・・・」
 聡史がやさしく唇を重ねる。小鳥のような幼いキス。その唇を通じた温かみを感じるように、ずっとわたしたちは唇を重ねていた。


 カーブが終わると、まっすぐな道に入ったのか揺れが少なくなる。
「そろそろだぞ・・・」
「みんなびっくりするよ。こんな美人の奴隷を連れて行ったら・・・・」
「そうだな・・・絶品だな・・・それに調教すればするほど色気が増してくるって感じだな。」
「うん、生まれつきのマゾかもしれないね。」
 わたしに対する評価・・・でもなにも言い返せない。もう、わたしには奴隷に落ちるしか道はないのだ。むこうについたらどんな調教がまっているの?いろいろ想像してしまう・・・そして考えただけで下半身に電流が走る。また、奥から熱いものが湧き出してくるのを感じていた。


「さあ・・ついたぞ・・・・」
 車が止まり、しばらくしてドアが開けられる。まだ空は明るい。時計も携帯もないけど、だいたい3時くらい・・・。まだ路面に陽だまりが見える。
「降りるんだ!」
 和馬がドアの外から顔を出す。
「えっ?」
 服も着てないのに、さっきのサービスエリアとは違う。このままで、旅館に入るの。そんな・・・変態だと思われる・・・。私の頭の中では、調教はお部屋でされるものと思っていた。わたしの想像なんてはるかに超えた羞恥・・・・シートにすわったままで顔を左右に振る。
「ほら、早くでるんだ・・・」
 鎖を引っ張る和馬。マスターが後ろから抱えるようにして私を押し出す。
「うそ・・・いやぁぁ・・・・」
 泣きながら表に出される。まわりには人はいない。でも、目の前には古い旅館があった。
「やだよ・・・いやだよ・・・・」
 髪の毛を振り乱すわたしを両側から男達が抱えるようにして入り口の方へ引きずっていく。中から和服の女の人が出てくる。
「あら・・・いらっしゃいませ・・・」
「あ・・・またお世話になります・・・」
 女の人はわたしの方へ目を移す。でも、ぜんぜん動揺したそぶりはない・・・。どうして?
「きれいなかたね・・・」
「えぇ・・・真性のマゾなんですよ・・・・」
「それにしてはお行儀がわるいわね・・・」
 いきなりその女はわたしの頬に平手を見舞った。ぱしっ・・・。取り乱していたわたしはいきなりの女の行動に静かになる。
「静かにしなさい!ここはねっ。山奥の温泉旅館なの。一番近いところに行こうとしても、車で30分はかかるわ・・・もう逆らうことはできないのよ・・・・あきらめなさい!」
 わたしは、彼女を見る。厳しい表情。野獣の調教師って鞭ひとつでどんな動物でもおとなしくさせるって言う。その調教師のように、平手ひとつでわたしを黙らせてしまう。じっと彼女をみることしかできない。
「うん・・・でもね・・・ここから帰るときはみんなこころからのマゾになってるの・・・」
 髪の毛を撫でながら、やさしく言う。もうさっきの厳しい表情じゃなくてすごくやさしい表情になる。わたしは涙が湧き出して止まらない。
「さすがぁ・・・女将さん・・・・いつみてもすごい・・・」
 ひとみの嬌声。
「女将にかかったら、どんな女もおとなしくなってしまうよ・・・」
 そして、その女将について私たちは旅館の入り口の階段を登りはじめた。


「俺らもいこうか?」
「えっ・・・・このままで?」
「うん・・・ここではそれがルールなんだ・・・奴隷の着衣は認められない・・・」
「聡史は平気なの・・・」
「うん・・・直美の恥ずかしがるのかわいいから・・・」
「やだぁ・・・」
「じゃあ・・・いくぞ・・・」
 聡史が先に車を降りる。そして、わたしがステップを降りようとした瞬間・・膝の裏に聡史の手が差し入れられる。それから・・・わたしの身体が浮き上がる。
「えっ?」
 反射的に聡史の首に手を回すわたし・・・お姫様だっこ・・・。そして、聡史の照れたような笑顔を下から見ながら動いていく。わりと背もふつうだし、華奢な感じの聡史・・・。でも、今40キロくらいある私を軽々と抱き上げる。その、力強さに胸がときめく感じがする。聡史の男の部分に触れた感じ・・・。わたしは彼の胸に顔を埋めるようにギュッと抱きついた。聡史はそのまま旅館の入り口に向かってふらつきもせずに歩き出した。
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ジャー・・・・
水を流す音・・・。そしてドアを開ける。やっぱり、アソコは・・グチャグチャになってた。でも、下着の替えはもってないし、ウォシュレットのビデでよくアソコを洗った。でも、感じきったアソコは水流だけで逝きそうになってしまう。それに、なんでわたし・・あそこ洗ってるの?誰に見られるわけでもないのに・・・。でも・・・もうすぐ9時・・・・ここにいたら・・・みんなに恥ずかしいところ見られて・・・。考えただけで、あそこが痺れる。また、溢れてくるかも・・・。
 洗面所に行く・・・そこでは先に化粧を直している人。真由美さん・・・。
「あらっ・・・美佳さん・・・」
「真由美さん・・・・」
 わたしもポーチを取り出して、隣で化粧を直す・・・・
「そっちはどう?聖くんも来たみたいだし。想像どおりだった?」
「うん・・・・・」
 気の無い返事・・・。頭の中は大和さんのことでいっぱい。真由美さんが、リップを塗りながらクスって笑う。
「やっぱり・・・大和くん?」
「えっ・・・はい・・・・」
「正直ねっ・・・」
「・・・・」
 誘導尋問・・・簡単に引っかかってしまう。わたしは目元のメイクを直す。
「じゃあ・・・大和くんに気に入られるように魔法をかけようか・・・」
「えっ・・・・」
「そこ座って・・・」
 洗面所にある椅子を指差す。わたしはそこに座る。
「魔法って???」
「うん・・・メイク・・・」
 鏡越しにわたしの顔を真剣な表情で見つめる。
「真由美さんって・・スタイリストだと思ってた・・・メイクって・・・」
「うん、スタイリストだけど・・・トータルな意味で・・・メイクも人任せってわけにいかないの・・・」
 私の前髪をピンで止める。
「基本的にはいいんだけど・・・ちょっと目元きついね・・・メイクは人に見せるものなの・・だから・・・」
「うん・・・・」
「今日は大和くんに見せるんだよねっ・・・じゃあ・・・もう少し柔らかい感じがいいな・・・」
 真由美さんがアイラインを直していく。小刻みにペン先を動かす。
「少し垂れ目ぎみの方がいいよ・・・それから黒目の部分は濃くして・・・目が大きく見えるの」
 手際よくわたしのメイクを直していく。
「シャドーはすこし塗ったあとぼかすの・・・」
 筆で唇を直すと・・・鏡を見て微笑む真由美さん。
「うん・・・よくなったと思わない・・・」
 髪の毛のピンをはずす、そして手櫛で髪の毛を整える。鏡に映るわたし。さっきと全然ちがう、ちょっと直しただけなのに雑誌のモデルみたいに明るい表情になっている。これが、真由美さんの魔法・・・すごい・・・あらためて尊敬・・・・。
「ありがとうございます・・・」
「ここからよ・・・魔法・・・・」
「えっ・・・・」
「美佳さん・・・かわいいよ・・・」
 真由美さんが、わたしの口に唇を重ねる。いきなりのことに私は大きく目を開く。真由美さんの唇はすぐに離れる。でも、真由美さんの甘い匂いが残っている。
「フフ・・・・美佳さん・・・絶対大丈夫・・・」
「うん・・・・」
「はやく行ってあげて・・・時間もあんまりないし・・・」
「はい・・・・」
 私は真由美さんに背をむけて、大和さんの方へ早足で向かった。時計を見ると9時まで、あと30分だった。

 わたしは席にもどる。もう、大和さんと聖さんは戻っている。
「あ・・・ごめん・・・長すぎた?」
「うぅん・・・わたしも化粧室いってたし・・・・」
「ちょっと心配したんだぜ。誰かにつれていかれたのかなっって・・・美佳さん、かわいいし・・・なぁ・・大和・・・」
「うん・・・・・」
 わりと饒舌な聖さんと無口な大和さん。対照的・・・。
「美佳さん・・・でも、なんかさっきと雰囲気ちがうくない・・・」
「うん・・・・ちょっと・・・」
 チラチラと大和さんを見る。気づいてくれてるかな?大和さんも時々わたしを見る。
「なんか・・・明るくなった感じ。すごい、かわいいよ・・・さっき大和とあんな約束するんじゃなかったなっ。」
 どんな約束?胸がドキドキする。
「聖!」
「あのね・・・・美佳ちゃんに手を出さないってこと・・・それからアシストするって・・・」
「聖っ!」
 えっ・・・そうだったの?私はチラッと大和さんを見る。大和さんは真っ赤になって目を逸らす。その仕草がすごくかわいい。ますます胸がキュンって締め付けられる。
「こういうの口に出したほうがいいんだぜ・・・ねっ・・・美佳ちゃん・・・」
 ウインクする聖さん。
「でも・・・もうすぐ9時だね・・・」
 そう、9時・・・・どうしよう・・・・。
「うん・・・・」
「美佳さん・・・どうするの?」
「えっ・・・・」
 いきなり言わないで・・・・まだ心の準備なんてできていない。大和さんと一緒にいたいが50パーセント、やっぱだめが40パーセントあとの10パーセントは見られて虐められたいっていうMの欲望・・・。いるのほうが勝ってるじゃん。でも、わたしから残りますなんて言えないよ。黙り込むわたし・・・。
「ほら・・・大和・・・」
 聖さんが大和さんを肘で押す。
「あっ・・・わかったよ・・・聖・・・・言うよ・・・」
 もう、大和さんは真っ赤になってる。
「美佳さん・・・・」
「うん・・・・」
「俺・・・・美佳さんにいてほしい・・・10時までだけでも・・・」
 わたしの気持ちが残るの方へ急に傾く瞬間。大和さんの顔を勅旨する。大和さんの真剣な視線。
「うん・・・でも見られちゃうんだね・・・全部・・・」
 上目遣いにチラッと大和さんを見る。
「うん・・・でも・・・」
「大和さんだけじゃないよ・・・聖さんにも・・・他の人にも・・・」
 言ってるだけで、アソコが痺れてくる。
「大和なら・・・大丈夫だよ・・・・前の彼女もそうだったし・・・・」
「えっ・・・」
「聖・・・そんなこと・・・」
「こういうの隠してもしかたないんだよ。大和・・・。恋愛ってね。自分をストレートにぶつけるのが一番なんだ・・・。テクニックとか、そういうのじゃ美佳さん・・捕まえられないよ。」
「うん・・・・そうだな・・・聖・・・」
 大和さん?前の彼女って・・・・。
「俺・・・露出とかさせるの・・・好きなんだ・・・恥ずかしがるのかわいいから・・・」
「あっ・・・そうなんだ・・・」
 聖さん、ここまでストレートだと引いちゃうよ・・・。
「でもね・・・美佳さん・・・・」
 聖さんがわたしの顔を覗き込む。さっきまでのふざけた感じじゃない。すごく真剣な瞳。さっきまでが軽そうだっただけにすごく引き込まれる。
「こいつ・・・真剣なんだ。たしかにSだけど・・・俺と違って・・・まだつきあった子っていうか・・・調教した子は一人だけなんだ。いろいろあって別れたけど・・・すごく一人の女を愛するタイプなんだ・・・・」
「うん・・・・」
「大和の気持ち・・・すごく真剣だよ。だから、俺からも頼む。大和ともう少しだけでも一緒にいてあげてほしいんだ・・・・」
「うん・・・・いいよ・・・・」
 自然にわたしの口からこぼれる言葉。
「ありがとう・・・変なことにならないよう俺たちが守るから・・・大丈夫・・・」
「うん・・・・」
 にっこり微笑む聖さんにわたしも緊張した微笑みを返す。
「ありがとう・・・・美佳さん・・・」
 大和さんも私を見てうれしそうに微笑む。でも、現実的に考えるとここで全裸になるんだ。もう、後戻りできない・・・。そう考えると、下半身がジーンと痺れる。会話が止まる。心臓のドキドキ言う音が聞こえるような気がする。
「そろそろ時間です・・・どうしますか・・・」
 黒服の男の人がわたしに問いかける。
「わたし・・・のこります・・・」
 もう、心臓が飛び出そう・・・涙が溢れてくる。脚がガクガクと震える・・・。
「そうですか・・・では、ここに脱衣籠を置いておきます。脱ぎ終わったら、声をかけて下さい。衣服やアクセサリーは店のほうで責任を持って保管いたします。」
 すごく事務的に男の人は脱衣籠を置いて、また他の女の人の方へ行く。わたしは、潤んだ瞳で男の人から大和さんに目を写す。大和さんは、そんな私に心配そうな視線を投げかけた。
 

 私は嗚咽を上げる・・・聡史が後ろからギュッと抱きしめる。聡史の暖かさが背中に伝わる。肩から前に回された手。その手に私の涙が落ちる。包み込むように聡史とこうしていること・・・それは夢にまで見たことがあるくらい。でも。こんな形で、聡史は普通に服を着ている・・・想像さえしなかったことがリアルに起きている。それに、さっきの放尿・・・その時に聡史の厳しい瞳。わかんない・・・聡史が何を考えてるか。普通でも無口な彼が一段と言葉を発しない。さっきの厳しい聡史と痛みを分かち合うように抱きしめてくれる彼・・・その間にどんな理由があるのかわからない。
「あの・・・・聡史・・・・」
「うん・・・・」
「これからどうなるの?」
「うん・・・・直美を奴隷にする・・・」
「どうして?」
「・・・・好きだから・・・・」
「えっ・・・・・」
「・・・・・」
「でも、もう奴隷だよ・・・聡史・・・こんなふうにされて・・・・」
「・・・・直美の心まで俺のものになるまでだよ・・・・」
「え・・・心まで?・・・」
「うん・・・そうしないと直美の心が救われないんだ・・・・」
「わかんないよ・・・・」
「直美の過去のこと聞いたんだ・・・」
「えっ・・・・」
「ひきこもってたこと・・・それから・・・・」
「誰に・・・・」
「マスター・・・・」
 マスター・・・親から聞いたのかな・・・・ここではたらくようになったの親がとりあえずって勧めたから・・・もう、心配かけたくなかったから。
「マスターが調べたって言ってた・・・」
「どこまで知ってるの?」
「レイプ・・・それも一晩中・・・・」
「わかった・・それ以上いわないで・・・・」

「・・・・」
「わたし・・・汚れちゃったんだよね・・・だから恋愛じゃなくて調教?」
「違う!直美は直美なんだ!」
 語気を荒げる2人。
「俺は・・・直美のこと好きだから・・普通に愛せない・・・・」
「・・・・・」
「もし、直美の心が開かなかったら全部俺が責任をとる・・・だから・・・」
 涙声の聡史。こんな聡史初めて・・・・。
「俺にすべてを預けてほしいんだ・・・直美は俺のすることを受け入れてくれるだけでいい・・・」
「うん・・・・・」
 こんな真剣な聡史って初めて・・・それに聡史の思いが暖かい胸板を通じて伝わってくる。ドクン・・・ドクン・・・。聡史のこころの音。聡史の言ってるのがうそじゃないってわかる。男性って信じられないって思っていた。でも、決めた・・・聡史を信じてみようって・・・・。
 わたしは、聡史にもたれるように身体を預けた。聡史はその私の意志をわかったよって言うようにギュッと強く抱きしめた。


車の中。途切れ途切れに聞こえてくる直美さん達の会話。くわしくはわからないけど、直美さんもわたしと同じようにトラウマを抱えているのがわかる。でも、聡史さんの思いつめたな顔・・・直美さんを真剣に愛しているのが伝わる。直美さんも聡史さんのことが好き。でも、こんな形で・・・わたしにはわからない・・・たぶん・・・直美さんにも・・・・。
 でも、私は何故?主人はマスターと親友だって言ってた。それがなぜ?こんなこと・・・。
「マスター・・・・」
「うん?」
 ビールを飲んでいたマスターが振り返る。
「わたしは・・なぜ?」
「あっ・・・そういうことか・・・」
「あの人と親友なんでしょ。その妻のわたしにどうしてこんなこと・・・・」
「ハハ・・・こんなエロい身体の人妻がいたらこうするしかないよな・・・」
「本当にそれだけなの?」
「・・・・・」
 マスターの表情が真剣になる。
「この前、あいつと飲んだ・・・・」
「うん・・・・」
 やっぱこの人知ってるのかも。
「それで、あいつ・・・すごく悩んでるって・・・おまえのことでだ・・・・」
「あっ・・・・」
 マスターのビールを握る手が震える。そしてアルミ缶をつぶしそうなくらい強く握り締める。
「俺とあいつは親友だ・・・・いまもな・・・・」
「・・・・・」
「最近・・・あいつに冷たいそうじゃないか???」
「それは・・・・」
 そう、私は彼に辛く当たっている。それは、わたしなんかと別れて別の人にしたほうがいいってこと。あの人はいい人だから・・・幸せになって欲しい。そのためには私なんかに縛られてちゃだめなんだ・・・。
「二言目には別れ話らしいな・・・・」
「・・・わたしとなんか別れたほうがいいよ・・・・」
「あいつは・・・もう終わりだっていってた・・・だから・・・」
「だから?」
「俺が一肌脱ぐことにした・・・」
「わたしを調教して・・どうするの?あの人・・・あきらめてくれるの?」
「わからないが、お前を調教してある男に引き渡す・・・俺の仕事はそこまでだ・・・あとはその男にまかせるしかない・・・・」
「・・・・・・」
 最近、よく店に来る初老の紳士を思い出す。黒塗りのベンツに乗ってお店に来て、マスターと裏で何か話して帰っていく。その時の私を見る目・・・ゾッとするほどの厳しい目を思い出す。まるで、人間じゃなくて、そう・・・鑑定する目・・・その冷たい視線が身体を舐めるように感じた。一瞬、蛇に睨まれた蛙のように身動きができなくなったのを覚えている。もしかして・・・。私は不安そうにマスターを見る。もう、マスターは何も言わない。わたしは、見ず知らずの人に性奴隷として預けられる恐怖と同時に痺れるような感覚も感じる・・・それはわたしのMの部分であることはわかっている。その焦燥の中、車は目的地に向かって走り続けた。
 

 それから、わたしと大和くんの間のガラスの壁がとれたみたいに普通に話し始める。会社のこと、趣味のこと、恋愛のこと。大和くんはそんなとりとめもない話を真剣に聞いてくれる。だんだん、わたしと彼との距離が近づいていく。なんかここがSMバーだってことは忘れてしまうくらい・・・。
「そうなんだ・・・」
 わたしの目を見て微笑む大和くん・・・。その端正な顔を見てると、抱かれても・・・うぅん・・・奴隷にされてもいいって思ってしまう。
「うん・・・でもつまらないよねっ・・・わたしの話って・・・・」
「そんなことない・・・まわりに美佳さんみたいな子いないから・・すごく新鮮だよ。」
「うん・・・ありがとう・・・・」
 潤んだ瞳で大和くんを見つめる。こんな人に調教されたら・・・そんな妄想が頭の中を駆け巡る。鞭で打たれ、縛られ、そして大和くんに貫かれるわたしを想像してしまう。もうわたしは大和くんに身体を寄せてもたれるようにしている。お酒はのんでないけど、彼の雰囲気に酔ってしまう。その、二人の世界を破るように明るい声・・・。
「わりい・・・おくれちゃった・・・・」
 顔を上げると、大和くんとはまた違った美形。うん、もっとワイルドな感じ。そして、わたしの横に座る。大和くんと彼に挟まれるような位置。交互に彼らを見る。
「おそいよ・・・聖・・・」
 聖さま????
「ちょっと手間取っちゃって・・・」
「まあ・・・いいけど・・・もう8時半だぜ・・・」
「ところで真由美さんは?」
 大和くんが指でむこうのソファーを示す。そこには数人の男性に囲まれた真由美さん。
「なんかよびだされたんだけど・・・会わせたい人がいるとか・・・・」
「それなら・・・俺が紹介するよ・・・」
 大和くんがわたしの顔をいいって言うように見る。わたしは小さくうなづく。
「こちら・・美佳さん・・・」
「あっ・・・そうなんだ・・・・」
 聖さまがわたしの顔を覗き込む。そして微笑む・・・甘いマスク・・・大和くんがいなかったらもうイチコロだったかも・・・。
「あの・・・美佳です・・・・いつも真由美さんのブログ見てます・・・」
「もしかしてMIKAさん???」
「はい・・・・」
「コメントとかよく書いてるね・・・・」
「うん・・・・」
「聖です・・・よろしく・・・・」
 聖さまが手を出す。そして私の手をつつむ。
「わたしも・・・よろしくおねがいします・・・」
さすがカリスマホストって感じ。第一印象が違う・・・大和さんがいなかったらクラッってきてたかも・・・。
「でも・・・かわいい子だねっ・・・」
「ちょっと・・・聖・・・・・話あるんだ・・・・」
 大和さんが指でむこうをさす。大きな手・・・やっぱかっこいい。
「わかった・・・・あとでねっ・・・・」
 大和さんと聖さまが向こうへいく。聖さまが振り返ってウインクする。ぜんぜん嫌味な感じがしない。壁際で話す・・大和さんと聖さま・・・。何はなしてるんだろ・・・・。わたしもこの間に化粧でもなおそうかなっ・・・・。わたしは、2人を横目で見ながら席を立った。
 

 くったりとして、わたしたちは抱き合っていた。車の揺れも心地いいように思える。直美さんも魂が抜けたようにわたしにしがみついている。でも時々モゾモゾと身体を動かす。
「マゾの上にビアンかよ・・・まったく・・・・変態のデパートだな・・・」
「あらっ・・・いいものをみせてもらったわ・・・・わたしもゾクゾクしちゃった・・・」
「ひとみもビアンだからな・・・・」
「うん・・・わたしもお願いしたいくらい・・・上手だったわ・・・・」
 彼らの会話を聞いている。でも、もういちいち反応しない。
「まあ・・・ちょっと休憩だな・・・・」
 テーブルにペットボトルのお茶が置かれる。わたしは、すこし口を潤すためにそのままの姿勢ですこし上体を起こして、お茶に口をつける。でも、直美さんは動かない。もじもじしながら汗を浮かべている。
「どうしたの?」
「うん・・・あの・・・・」
「うん・・・・」
「おしっこ・・・・・」
「あっ・・・・わたしが言ってあげる・・・」
「あの・・・・・」
「なんだ・・・・」
「トイレ行かせて・・・休息でしょ・・・・」
「そうねっ・・・・高速おりたらできないし・・・ここらへんでいいかもねっ・・・・あなた・・・次のサービスエリアに入って。」
「OK! あと、5キロくらいのとこだな。」
 和馬がカーナビを見ながら言う。あと5キロ・・・だいたい10分くらいかな。
「次のサービスエリアだって・・・・」
「うん・・・・・」
 直美さんの尿意はすごく限界みたい。男の人はどうかわかんないけど・・・突然襲ってくる感じ。そして男の人ほどがまんできないって言う。直美さんのモジモジが大きくなる。わたしも、つられるように尿意を感じ始める。
「もう・・少しだから・・・・」
「車の中でやりやがったら承知しないぜ・・・フフ・・・・」
 わたしはマスターを睨む。でも、ここで止めてもらうわけにも行かない・
「もれちゃう・・・・あっ・・・あん・・・・」
 直美さんの弱弱しい声。
「他のこと考えて・・・・もう少しだから・・・・」
 直美さんをきゅっと抱きしめる。そして、車がスピードを落とし、左にカーブしていくのがわかった。わたしと直美さんは安心したように、顔を見合わせた。


「あの・・・服・・・・・」
 車が止まる。もう限界。
「えっ・・・・あ・・・そうだね・・マスター何か着るものかして」
 途切れ途切れの言葉を美奈子さんが通訳してくれる。
「あぁ・・・もれちゃうよ・・・早く・・・・あぁ・・・・」
 油汗が浮いてくる。もう身体を少しでも動かしたらもれちゃいそう。
「しかたねぇな・・・聡史・・・・つけてやれ・・・・」
 聡史が何かを取り出す。カチャカチャという金属音。そして、赤い皮製品・・・・。首輪だってわかる。そんなのやだよ・・・。
「直美・・・首を上げて・・・・」
 でも、逆らえない・・・・首を上げる。聡史の手が私の髪の毛をまとめる。そして首に革製品が巻きつき、髪の毛が下ろされ締められる。そして前に回された金具に鎖がつけられる。
「あっ・・・そんな・・・・」
「似合ってるぜ。直美・・・・犬みたいに4つんばいでするんだな。」
 マスターが笑いながら言う。こんな格好で外に。
「大丈夫だ。駐車場の端の方に止まってる。まわりに車はない。」
 聡史が言う。そんな問題じゃない。でも、スライドドアが開けられる。外からの風を感じる。鎖がひっぱられ、聡史がステップを降りる。
「ほら・・・はやく出るんだ。」
 聡史は周りを見ながら、わたしを促す。
「あぁ・・・いやっ・・・・」
「早く出るんだ・・・限界なんだろ・・・・」
 マスターが後ろから、鞭を当てる。
「ひっ・・・・あぁ・・・・」
 私はのろのろと後ろ向きにステップを下りる。早く済ますしかない。足にアスファルトの感触。靴さえ許されないわたしの境遇を自覚する。降りたところで、おしっこのポーズをする。
「そこでしたら迷惑だろ。それに牝犬は4つんばいでするんだろ。」
 オシリに聡史が先の割れた鞭を当てる。
「あぁ・・・・ごめんなさい・・・・」
 4つんばいになって聡史にひかれるまま歩く。ひざがザラザラの路面とこすれて痛い。外の風を身体で感じる。だれも見ていないって・・・でも・・・誰が来るかわかんない・・・。その不安が痺れるような羞恥を煽る。
「この辺でいい。見ててやるから・・・・」
「あぁ・・・・・」
 恥ずかしそうに聡史を見上げる。でも、厳しい表情は変わらない。まるで本当にペットの調教をしているみたいな厳しく優しい目。
「足を広げるんだ。かかってしまうぞ・・・」
「あぅ・・・・」
 言われたとおり足を広げる。聡史が後ろに廻る。聡史の視線を感じる。でも・・・もう我慢できない。チョロ・・・・少し・・・漏れる。
「あぁ・・・・」
 その少しが呼び水となって、ながれがだんだん強くなっていく。そうなってしまったらもうとめられない。シャー・・・・恥ずかしい音を出しながら・・・人間として見られたくない姿を晒し続けるしかない。しぶきが足にかかる。でも緩めることもできない。
「あっ・・・あぁ・・・・見ないで・・・クスン・・・・」
 情けない声を上げ震えながら、わたしは放尿を続けるしかないのだった。


 クスン・・・クスン・・・・。直美さんのすすり泣く声。聡史が後ろから抱えている。たぶん犬のような放尿をさせられて、また何かが壊れたんだと思う。でも、わたしには何もしてあげられない。
「美奈子はどうするんだ・・・・」
 そう、わたしも少し尿意を覚えていた。でも、今すぐってわけではない。
「もう・・・あとは寄らないぞ・・・・」
「あの・・・します・・・」
 あと何時間かわからない。それにここでやっとかないと・・・後でとかいったらどんな風にさせられるのか想像もできない。
「じゃあ・・・おまえもだ・・・・」
 首輪が巻かれる。わたしは黒い首輪。首全体を覆うくらい太くて、犬用というより人間用につくられたもの。皮に金属が打ち込んであってその部分がつめたい。奴隷になったって気分にさせられる。鎖が繋がれると、直美さんと同じように引っ張られる。
「あっ・・・・引っ張らないで・・・・」
 聡史とちがって乱暴だ。わたしは、引っ張られるままに表に出される。駐車場の端のほうといっても、遠くに人が見える。気づかれちゃうよ。身体が震える。それに、じかにアスファルトを感じる。ざらざらして痛い。
「ほら、お前はこっちだ・・・・」
 直美さんとは反対の方。そして、車から離れた植え込みの影。そんな・・・・・。
「ほら・・・ここでするんだ・・・・」
「あぁ・・・・」
 私はお尻を下げて、足を開く。足にかからないようにだ。
「ほら・・・ケツをあげろ」
 マスターが平手でお尻を叩く。そのスパンキングを受けておしりを上げる。
「ほら・・・していいぞ・・・・」
 ピシャピシャと軽くお尻を叩かれる。
「本当に人妻のお尻っていやらしいな・・・・」
 わたしはあそこに力を入れる。でも羞恥のせいかなかなか出ない。
「はやくしなっ・・・誰かくるかもしれないぞ・・・・」
「あぁ・・・待って・・・・」
 チョロ・・・・おしっこが少しでる。それから、その流れは少しきつくなっては止まる。でも、尿意は治まらない。また、出しては止まる・・・マスターにおしりを叩かれながら、嘲笑を受けわたしは羞恥のすべてを晒し続けた。
 

「うぅ・・・あぅ・・・・」
 美奈子さんの甘い声。乳首が硬くなってるのわかる。わたしも同じだよ、絶対。でも、大きくて弾力のある胸・・・男の人じゃなくても。その感触にうっとりしてしまう。一度冗談で揉んだことあるけど、すごいって思ったの覚えている。
「じゃあ・・・一度離れてくれる・・・・」
 ひとみが言う。わたしたちは名残惜しそうに唇を離す。2人の唇から唇へと透明なくもの糸が渡され・・・切れる。その瞬間をまたシャッターが捉える。お互いに胸は揉み合ったまま。薄目を開けて美奈子さんを見る、美奈子さんも同じ。その官能的な表情・・・普段の美奈子さんじゃなくてぞくっとするほどの色気を感じる。わたし・・・レスビアンなんて思わないけど・・・すごく綺麗って感じる。
「その表情・・・素敵だよ・・・・」
 カメラ越しにひとみが言う。わたしたちはその声に操られる。そういえば、脱がないって言ってる子でも一流のカメラマンになるとヌード写真をとってしまうって聞いたことある。そんなテクニックかもしれない。
「好きにしていいよ・・・」
 わたしは胸から手を離して、美奈子さんに抱きつく、そして美奈子さんが受け止めギュッと抱きしめる。胸と胸が合わさって押しつぶされる。美奈子さんの体温・・・その温かみがわたしの心を癒すような気がした。わたしたちは胸をこすり合わせるようにゆっくりと身体を動かし抱き合っていた。そして、その身体にフラッシュの雨が降り注いだ。


 中央のテーブルで抱き合う私たち・・・・。直美さんがわたしの乳首を舐める。わたしは直美さんの髪の毛を柔らかく撫ぜる。わたし一人ならこんな状況耐えられないだろう・・・。わたしが守るんじゃなくて、直美さんに癒されているのかもしれない・・・。そんな風に思ってしまう。本当に強い子。
「あっ・・・・・あっ・・・・・」
 直美さんの舌が敏感な部分を吸う。やさしい愛撫に身体が反応する。さっきの陵辱じゃなくてもっと暖かい官能。直美さんと一緒ならどんなことされてもいいって思える。
「今度はわたしがしてあげる・・・・」
 直美さんを胸から離すと、もう一度唇を重ねる。それから、また離れて・・・直美さんの胸に口をつける。
「ぅん・・・・あぁ・・・あん・・・・」
 わたしと同じでもう硬くなっている胸の先・・・それを転がすように舌で弄ぶ。まだ、硬くて全体的に青い果実。でも、弾力があって形がいい。まだ、これから大きくなりそう。胸を下から持ち上げてゆっくりと揉みなながら、先を舌でなぞるように・・・・。
「だめっ・・・・あぁん・・・感じちゃう・・・・」
 直美さんの息遣いが荒くなる。感じてるの・・・かわいいよ・・・。そしてわたしの首の後ろにまわされた手がわたしの首筋をなでる。わたしの性感帯・・・・それを本能的にかんじとっているのかも、そのやさしい愛撫がわたしの官能を高めていく。
「ねっ・・・・あそこ・・・・舐めてあげる・・・・」
「うぅ・・・・・」
 直美さんの返事はない。でも、嫌がる感じじゃなくて、はずかしそうに脚を少し開く。その合図を見てわたしは舌をおなかの方に滑らしていく。
「あぁ・・・はずかしい・・・・あん・・・・」
 直美さんが羞恥に身体を悶えさせる。その仕草がひとつひとつがすごく愛らしい。すぐに、直美さんのおへそを伝って、下半身に行き着く。楕円形に毛の生えた丘。すこし薄い目かな。そこを指でなでる。柔らかい毛が指にまとわりつく。わたしは剛毛な方だからすごくうらやましい。その指で書き分けた林を避けて、舌を直美さんの大事な部分へ・・・・。そこはもう感じきったように開花していた。ぬれて薄いピンクの鈍い光、すこし指で開くと、女性記の構造のすべてが見える。こんなに近くで見るのは初めてだった。わたしとはちょっと違う感じ。大陰唇の中って個性があるっていってたけど、膣穴がすごく上にある感じ・・・・。指で小陰唇を開くと、とろっとしたものがあふれてくる。
「あぁん・・・・感じちゃう・・・美奈子さん・・・・」
 すっきりとしたおなか越しに直美さんの羞恥に悶える顔。男の人ならもうそのかわいさにとろけちゃうかも・・・わたしもゾクゾクしちゃう。そっとその穴に唇をつける。小さく舌を出して、舌の小さいほうの唇をなぞる。舌の表のザラザラした部分と裏側を使い分けて・・・。性器なのに甘い香り。この子・・・本当にかわいく生まれたんだ。
 穴に唇を当ててすすってみる。ジュル・・・・そんな音。直美さんの甘いジュースを吸い出すように・・・。でもまた湧き出して来る。指はクリットを剥く。直美さんの身体がびくって反応する。
「あぁぁぁん・・・・」
 クリットを爪の先でこすりながら、舌を膣穴に差し入れていく。舌先を尖らせて、中の方に押し入れる。柔らかくなったあそこは私の舌の浸入を受け入れていく。
「あっ・・・あっ・・・・・」
 直美さんのおなかが上下する。でも、暖かい部分への侵入はやめない。舌が伸ばせる限り入れてみる。直美さんの敏感な反応を感じると、もっと感じさせたくなる。蜜をかき出すように・・・膣壁を刺激するように舌を動かす。それも膣壁の上の方を刺激する。自分の身体の感じる部分を想像して、尿道口の下あたり、大体2センチくらいの深さ。そこを集中して刺激する。人によって違うけど、だいたい子のあたり、直美さんの締め付けを感じながら、気持ちいい部分を探る。
「あっ・・・そこ・・・やめて・・・おしっこ出ちゃうよ・・・・」
 直美さんの膣壁がわたしの舌を締め付ける。うん、ここだねっ。そこを集中的に刺激するように舌
を動かす。
「あっ・・・あん・・・あん・・・・だめっ・・・だめなの・・・」
 直美さんの身体が硬直する。わたしは強弱をつけて・・・そこを責める。直美さんの手がわたしの髪の毛を触る。そして、強くなで始める。つま先を伸ばして快感を我慢する。ピチャピチャ・・・わたしの舌がスムーズに出入りし始める。
「あぁん・・・いっちゃう・・・・あっ・・・・・」
 直美さんの手が私の後頭部を強く押さえつける。そのとたん・・・わたしの顔に霧のようなしぶきが降りかかった。そして直美さんの身体が痙攣するのを感じた。潮吹き・・・それも拡散するような感じ。わたしは直美さんが余韻を楽しめるようにゆっくりとその部分を舐め続けた。

 
第5章 車中で・・・・

 枷から解かれたわたしと美奈子さんは中央のテーブルの上で抱き合うようにしていた。まるで仲のいい姉妹みたいに・・・。そして、許しを請うような視線を周りを取り囲むマスター、ひとみ、聡史に送る。でも、彼らは満足そうに私たちを見ているだけ。そう、敗北した私たち・・・・。車は数馬の運転で動き出していた。外を流れる景色はもう高速道路に入っていることを示していた。
 外は完全に日常の景色・・・それがわたしの羞恥心を増大させる。フィルムが貼られている窓・・外から中が見えないといっても、こんな恥ずかしい格好でいる自分・・・。これからの境遇を思うと涙が自然に湧き出してくる。もう、縛られているわけでもない。暴れたり大声を出したりできる。でも、そんなことをしてもなにもならないって思ってしまう。全裸で逃げるわけにもいかないし、運転のじゃまをして事故を起こすわけにもいかない。否定的なことばかり考えてしまう。あきらめの境地で唯一の味方である美奈子さんに抱きつくことしか出来なかった。
「フフ・・・こいつらレズじゃないのか・・・」
「あらっ・・・奴隷どうし仲がいいのね・・・妬けるわ・・・お仕置きしてあげようか・・・」
 聡史は無言だ。でも、言葉のひとつひとつが突き刺さるように感じる。その、震える私の身体を疲れているのに美奈子さんがキュッと抱きしめてくれる。その温もりが狂気の世界の中のただひとつの救いのようにわたしを包み込んだ。

「美奈子さん・・・・」
「大丈夫だよ・・・・」
 小声でささやく。根拠のない言葉。でも、言わずにいられない。それほど、直美さんは弱弱しく見えた。まるで、小さな子供のように震えている。
「うん・・・・」
 青ざめた顔で微笑む直美さん・・・わたしの方が勇気づけられているのかも・・・。
 カシャ・・・カシャ・・・フラッシュが焚かれる。ひとみが私たちをデジカメでとる。
「フフ・・・いい絵だわ・・・もっと笑って・・・」
「ハハ・・・ひとみはプロのカメラマンだから、上手にとってもらえよ・・・」
「今度は唇を重ねてくれる?」
 カメラを構えながらひとみが注文をつける。
「はやくしないか!」
 マスターがわたしの太ももに鞭を当てる。
「あぁ・・・・痛い・・・・」
 でも耐える。その私を心配してか、直美さんが自分から唇を重ねてくる。若い子特有の甘い香り。そして柔らかい唇がわたしの唇を塞いだ。
「うぅ・・・・」
 私たちは目を閉じる。その瞬間、まぶたごしにもフラッシュが焚かれるのがわかる。カシャっていう重いシャッター音、私たちがつかうようなデジカメと違ってプロ用のものだ。その音がわたしの羞恥心を刺激する。
「もっと気持ち入れてみて・・・舌をいれてみようか・・・」
 ひとみが私たちの顔に接近する。そして今度はわたしが直美さんに舌を入れていく。直美さんはわたしの舌を吸うような素振り。そして、舌を絡めてくる。わたしも直美さんの口を吸う。その瞬間を捉えるようにシャッター音。
「そのまま・・・胸とか揉んでみようか・・・・」
 ひとみがわたしの手を持って、直美さんの胸に当てる。わたしはやさしく円を描くように胸をもみ始める。
「うぅ・・・・」
 直美さんの小さな声。またシャッター音と一瞬の光。
「2人とも・・・かわいいよ・・・もっと感情いれて・・・・」
 私の指が直美さんの小さな乳首を捉える。転がすように、つまみ・・・全体を揉む。
「ぅぅん・・・うん・・・・」
 直美さんがかわいい声で囀る。それから、もっとわたしの舌に吸い付く。直美さんが感じてるのがわかる。直美さんの手がわたしの胸をつかむ、ひとみに命令されたわけでもないのに。敏感な部分を指ではさんだままタプタプと揉みはじめる。男の人の愛撫とはまた違った動き。そのやさしい動きに翻弄されるようにわたしの唇もくぐもった喘ぎを洩らし始めた。
 
「こんばんは。真由美さん。」
「あっ、大和くん・・・」
 今度は若い声。もしかして、聖さん?でも、大和くんって???わたしは声の方を見る。聖さんのイメージとは違う、爽やかな感じの人が白い歯を見せて微笑んでいた。
「こちら大和くん・・・聖くんの大学の友達だって。たしか、IT企業を経営してるの。」
「大和です・・・よろしく」
 手を差し出す大和さん。今までは、40台くらいの人ばっかだったけど、大和さんは2、3歳上だけって感じ。真由美さんの世界の住人らしくない爽やかさ。メンズ雑誌のモデルのように、カジュアルなジャケットをうまく着こなしている。それにめっちゃタイプ。わたしは、スツールから降りて立ち上がる。
「あの・・・美佳です・・・よろしくおねがいします・・・」
 大和さんに手を出すと、きつい力で握り締められる。男の人の大きな手、それから力強さ・・・そういうものを感じて・・・胸がドキドキする。それから、立ち上がることでモロに伸長差を感じてしまう。わたしが、155cmだから・・・180くらいかな。大和くんと2人で歩いている自分を想像する。絶対みんなの羨望の的・・・。でも、そんなことを悟られないように、大和さんに微笑む。ばれてないかなっ。
「聖が無理やりさそうから・・・でも・・ラッキーかなっ・・・真由美さんここいいですか?」
 いままでの男の人と違って、若い分遠慮がない。
「美佳さんはどう?」
 問題あるわけないじゃん。でも、遠慮がちを装う。
「真由美さんがいいなら・・・・」
 チラッと真由美さんを見る。真由美さんは微笑んで、大和さんに見えないようにVサインをする。全部ばれてるじゃん。
「じゃあ、大和くん・・・お姫様のエスコートをたのむわ・・・」
「ええ・・・」
 照れたようにわたしに向かって微笑む。わたしもスカートを気にしながら大和さんの隣にすわる。
そしてチラチラと彼の横顔を盗み見る。やっぱ、横から見てもかっこいい。でも、もしかして真由美さんとあんなことしてるの?すこし嫉妬みたいな感じ。
「大和くんは2回めだよね。」
 なかなか話を切り出せない私に気遣ってか、真由美さんが話しかける。
「えぇ・・・この間は・・・」
 えっ、やっぱ・・・したの?
「プレイせずに帰ったわね・・・」
「はい・・・あんまり気分乗らなくて・・・」
 なんか胸をなでおろすわたし・・・。でも会話に入れない。
「正直ね・・・でも、聖くんからかなりのサディストだって聞いたけど・・・」
「あっ・・・聖がそんなことを・・・」
「もう、卒業したの?」
「そうじゃないけど・・・なんか愛みたいなものがないと・・っておかしいですよね・・・」
 ちらっとわたしを見る。あわてて目を逸らしてしまう。
「そうなんだ・・・いい相手にめぐり合えるといいね。」
 真由美さんはやさしく微笑みかける。でも・・・かなりのサディスト・・・いろいろ想像してしまう。
「美佳さんは・・・男の人に調教されたいんだったね・・・」
「えっ・・・・」
 真由美さんがいきなり私に話を振る。やだっ・・・そんな・・・・。
「あっ・・・でも・・・ただの妄想です・・・わたし・・・そんなこと・・・」
「そうなんだ・・・」
 大和さんが興味深くわたしの顔を覗き込む。すいこまれそうな茶色い瞳。
「わたし・・・でも・・・無理です・・・」
「無理だから調教するんだよ・・・なんてねっ・・・」
 大和さんが大きく笑う。わたしもそれにつられるように初めて緊張の解けた普段着の微笑みを送った。
 
「真由美さん。こんばんは。」
 軽い感じの男の人の声がわたしの妄想を破った。
「あら、いらっしゃい。木崎さん。」
「なんか真由美さんの匂いがしたものでね。」
「さっきマスターから電話あったこと聞いたわ。」
「ハハ・・・ばれてましたか。今日はお相手お願いできますか。」
 頭を掻きながら悪びれもせずに言う。歳は40歳くらい、上品なダークスーツを身に着けている。あんまりわかんないけど、高そうな服であることは確かだ。それに腕にはロレックスが金色の鈍い光を放っていた。でも、嫌味みたいなものは感じられない。精悍な黒い肌がしなやかな野獣を思わせる。会社の上司にはいないタイプだ。でも、その口調はあくまで優しい。
「成り行きしだいですわ。」
 微笑む真由美さん。大人のゲームを楽しんでるみたいに見える。わたしはその二人を見ているだけしかできない。
「それから、こちらのかわいい人は?」
 木崎さんはわたしの方に目を向ける。優しい目でわたしを見る。目線があってしまうと、恥ずかしくて下をみてしまう。なんか包みこまれそうな視線。
「美佳さんっていうの。ここは初めてよ。わたしの妹みたいな感じかなっ。」
 真由美さんがふざけてわたしに抱きつく。大きな胸が二の腕にあたる。なんかドキドキして声もでない。木崎さんが先を越す。
「木崎っていいます。よろしくお願いします。」
 わたしの手をとってじっと顔を覗き込む。それから手の甲にそっと唇をつける。外国の映画みたいに、でもその仕草に不自然さはない。
「あっ、わたし・・・美佳です・・・」
 真っ赤になって、潤んだ瞳で木崎さんを見る。
「美佳さんも今日はプレイするんですか?」
「あ・・・あの・・・マダ・・・・」
 声が震えてしまう。恥ずかしいよ。
「美佳さんは今日は見学なの。ねっ。」
 真由美さんが助け舟をだす。わたしは、コクンと首を縦にふる。
「残念だなぁ。美女2人にお相手いただけると思ったのに。」
 外人みたいな大げさな仕草。思わず微笑んでしまう。
「じゃあ、また後でね。女同士の話があるから・・・」
 真由美さんが有無を言わさず会話を打ち切る。木崎さんは、残念そうにカウンターの離れた席に行き座って飲み始めた。

「あのね。あの人ディーラーの石崎さん。ブログの中では。」
 耳元で真由美さんが言う。
「えっ・・・」
 真由美さんのブログによく出てくる人。縄とか、鞭とかで女の人わりと厳しくを責める人。なんか雰囲気違うよ。でも、紳士的な雰囲気はそうかもしれない。
「プレイになると人格かわるの・・・」
「うん・・・」
「ソフトな雰囲気に騙されたら調教されちゃうの。」
「そうなんだ。気をつけなきゃ・・・」
 真由美さんと二人で笑う。それから、何人もの人が真由美さんに挨拶に来る。そのたびに、わたしを紹介してくれる。ドクターの仲尾さん、不動産会社の広重さん、秘書の津川さん・・・。イメージどおりの人とそうでない人。でも、みんな紳士的で大人の雰囲気を持っている。わたしの上司とかにも見習って欲しいって思うくらい。そして、真由美さんと大人の会話をする。アルコールとか入っていないけどセレブな雰囲気に酔いそうになる。なんか別の世界にきたみたい。そして、わたしの淫靡な妄想もだんだん膨らんで、下半身の痺れが大きくなっていく。もう、下着ベトベトかも。
 

「ああ・・・おちんちん・・・感じます・・・・嬉しい・・・・」
 マスターが私を貫いている。でもじっとしてるマスター。わたしが腰を振る。気持ちいいところが当たるように。後ろではブーンって言うモーター音。アナルバイブが腸内をかき回す。
「もっと・・・あぁ・・・いっちゃうぅ・・・・・」
 もう何回いっちゃったの???頭の中が乳白色になる。でもまた快感の波が訪れる。
「ハハハ・・・いやらしい奴隷だ・・・・」
 マスターのものがわたしの中ではじける・・・。暖かいものを身体の中に感じる。でも、まだ足りない。
「あぁ・・・だめっ・・・抜かないで・・・・あぁん・・・・あん・・・・」
 情けない顔でマスターを見上げる。でも・・・マスターの身体はわたしから離れる。でも今度は、和馬がわたしの前に立つ。そして、カチャカチャとベルトをはずして、ズボンを脱ぐ。
「だめよ・・・・」
 ひとみが和馬を制する。この人達の関係って、二人ともSみたいだし。
「じゃあ・・・こっちで・・・・」
 わたしの目の前に醜悪なものが・・・それも血管が脈うっているような巨大なもの・・・・。今、こんなものでかき回されたら、本当に性奴隷になってしまうかもしれない。
「ほら、咥えるんだ・・・」
「じゃあ、こっちは別のもの入れてあげる・・・・」
 精液が流れるあそこに黒いバイブをあてがう。かなり太いものだってわかる。でも、何度も感じて緩みきったあそこはそれを簡単に飲み込んでいく。
「あっ・・・・あぁん・・・・きつい・・・・」
 眉間に皺をよせて目を閉じる。その唇に男性の臭いのする固いものが当てられる。
「ほら、口を開け・・・・」
 わたしはその肉棒の主を上目遣いに見る。そして、すこし口をあける。侵入口を見つけた凶暴なものは、先をわたしの口の中に入れる。それからだんだん奥に押し入ってくる。巨大なもの・・・・あごが外れそう。わたしは大きく口を開ける。和馬がわたしの前髪をわしづかみして、わたしの顔を自分の方に引く。
「ぅぅ・・・ぐぅ・・・・」
「ハハ・・・・好きなんだろ・・・十分味わえ・・」
 わたしの顔を前後に動かす。だんだん深くなってくる。口を開いたままだから、口の端から絶え間なくよだれが流れる。でも、昔やらされたフェラを思い出して、喉を開くようにして受け入れていく。
「ほぉ・・・・なかなか飲み込めるじゃないか・・・・」
 涙目で和馬を見る。苦しいよ・・・こんなの・・・・。でも、わたしの目を見ると、和馬の唇の端が釣りあがる。喜んでいるんだ。こいつ根っからのサディストなんだって思う。それから、髪の毛をつかむ手の動きが速くなる。
「ぐぅ・・・うっ…ううっ、うーーーっ・・・」
 呻くことしかできないわたし。でも、ひとみの手も動き始める。バイブを出し入れし始めたのだ。苦しさと快感・・・同時に与えられる。二人の嘲る声・・・それから哄笑・・・その中でわたしは意識がだんだん途切れていくのを感じていた。そして、口のなかのものがはじけて喉に粘液が放出されると同時にわたしは暗闇の中に落ちていった。


「はぁ・・・ああぁぁ・・うぅん・・・聡史・・・・」
「聡史じゃない!ご主人さまだ!」
 聡史の指が胸の先を強く抓る。
「あぁ・・・だめっ・・・ご主人さま・・・」
 聡史のなすがままにわたしの言葉まで操られる。
「そうだ・・・・」
 わたしが素直になると、聡史の指はあそこの気持ちいい部分を刺激する。飴と鞭・・・その使い分けに翻弄されている。
「あぁ・・・ご主人さま・・・好き・・・・」
 自分でも信じられない言葉が口から出る。確かに聡史のことは好き。でも、こんな形で・・・わたしの受け入れられないと思っていたSMという形で・・・・。でも、その言葉に聡史の指はわたしの内側を擦る。
 クチュ・・・クチュ・・・・。恥ずかしい水音。二本の指がわたしの蜜をかきだすように出し入れされる。わたしの腰がそれにあわせて前後に動く。はずかしい・・・。
「かわいいよ・・・直美・・・好きだよ・・・」
 聡史の言葉が耳元で聞こえる。その息遣いに背筋がゾクってする。
「はぁ・・・ああぁ・・・」
 声がとまらない。それも普段のわたしから想像できないような甘い声。
「こっちも欲しがってるよ。直美ってマゾなんだよ・・・」
 聡史の指が考えただけでおぞましい後ろの穴に当てられる。
「い・・・いやなの・・・そこは・・・あっ・・・」
 指先で揉み解される。それに、あそこから溢れるお汁がそこにまで垂れている。簡単に聡史の指が中に入り込む。
「あっ、あっ、あんんっ・・・やだっ・・・」
 背筋を這い上がる快感。わたしって奴らにいわれたようにアナルマゾなの?そう思ってしまうくらい。
「気持ちいいんだろ・・・」
 聡史の指は奥まで進んでくる。それから指を曲げて腸壁を撫でる。
「はぁぁぁぁ・・・ん・・・」
「ほら・・・指を締め付けてるよ・・・」
「ぁっ・・・・ぁぁぁ・・・・・・」
 もう、悶えることしかできない。だんだん身体が小刻みに震え始める。どうして?気持ちいい・・・。でも、認めたくない。その葛藤の中、わたしの背中が小さく痙攣しはじめた。わたしの完全な敗北の瞬間。わたしは聡史の指をきゅっと締め付け。頭の中が真っ白になるのを感じた。

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