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Author:闇縄悪夢
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 はじめまして、闇縄★悪夢です。  DTIブログでSM小説を書いていましたが、ブログサービスをやめるらしいので、お引越ししてきました。  ちょっとスランプ気味なんですが、がんばって更新しますので、よろしくお願いします。
 
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4
 料理を食べながらいろいろなお話をした。でも、真由美さんは聞き上手っていうか、自分のことになるとはぐらかすくせに、わたしのことだけがあからさまになっていく。昔遊んでた時の事・・・今の仕事のこと・・・学生の時のこと・・・元彼のこと・・・そしてSMに興味があること・・・・。喋る度に心が軽くなっていくような気がする。誰にも話せないことを真由美さんが聞いてくれる。目の前のお料理がだんだん減っていく・・・。なんかすごく心地いい・・・・。
「それでどういうのに興味あるの・・・」
「えっ・・・・」
「縄とか鞭とか・・・・」
「あっ・・・縄で縛られるのは興味あります・・・」
「そうなんだ・・・・」
「どんな感じなんですか・・・痛いとか・・・」
「うん・・・どういったらいいのかな・・・・」
 真剣に聞くわたし・・・・。
「なんかフワフワって感じ・・・きつく抱きしめられるのと似てるかな・・・」
 思い出すように上を見る真由美さん・・・。
「うん・・・それから・・・恥ずかしいのも・・・・」
「見られるの?」
「はい・・・絶対無理だけど・・・外で全裸にされてとか・・・そういうこと考えたことあります・・・・」
「うん・・・ドキドキするのね・・・・」
 恥ずかしいことを口にして照れてしまう・・・。でも、本当はもっとすごいことを妄想してる。バイブ・・・蝋燭・・・浣腸・・・でもそこまでは言えない。
「じゃあ・・・そろそろ始めようか・・・」
「えっ・・・・」
 ドキドキしながら真由美さんを見る。いたずらっぽい瞳で微笑む真由美さん。
「でも・・・一つ条件があるの・・・・」
 耳元でささやかれる。それだけでポワンってしてしまう。
「えっ!」
「お部屋とってあるんだけど・・・ここで裸になってほしいの・・・出来るよね・・・」
「あぁ・・・そんな・・・みんないるよ・・・・」
 考えただけで頭の中がぐるぐるする。
「一種のテストかな・・・これくらいできないと・・・」
「あっ・・・でも・・・・・」
「できないの!じゃあお話だけにしようか!」
 ちょっといらいらしたように言う真由美さん・・・。
「あぁぁ・・・ごめんなさい・・・脱ぎます・・・・」
 真由美さんの語気に怯えるように返事をしてしまう。しまったって思ってももう遅い。真由美さんの顔がさっきの優しい顔に戻る。
「うん・・・いい子ね・・・じゃあそこに立って・・・」
 脚を組む真由美さんの正面に立つ。それだけで脚が萎えそう・・震えてしまう。
「まず、下着から脱ごうか・・・」
「はい・・・」
 スカートの中に手を入れる・・・そしてストッキングと下着にまとめて指を入れる。おしりから剥がすように降ろしていく。それからふともも・・・上体を折り曲げて・・・足首まで下ろすと・・・ヒールを脱いで片足づつその縮んだものを抜き取る。あそこが外の空気に触れているのがわかる・・・スカートの中でだけど・・・これだけで心臓が飛び出そう。下着とストッキングを分離してたたんで椅子の上に置く。
「下着を見せて!」
「えっ・・・・」
 わたしは戸惑いながらも下着をわたす・・・それを指で広げる・・・・。
「えっちな下着ね。それに真ん中に大きな染みがついてるわ・・・」
「あっ・・・見ないでください・・・・」
 でも・・・わたしの言葉が聞こえないように下着を裏返して拡げる。わたしがみても染みがわかるくらいに・・・。
「エッチなこと考えてたのね・・・フフ・・・」
「あぁぁ・・・・」
「ちゃんと答えなさい!」
「あっ・・・はい・・・・」
「いやらしい子・・・・」
「あぁ・・・・」
 恥じるように下を向く。自分がすごい恥ずかしい子のような気がする。でも、それを詰られると身体が痺れるみたい・・・。
「そんなエッチな子に服なんていらないわね・・・」
「あっ・・・ごめんなさい・・・・」
「いらないんだよね!」
「はい・・・いらないです・・・・」
 真由美さんの声が大きくなると、わたしは怯えてしまう。
「じゃあ・・・脱ぎなさい・・・」
「はい・・・・」
 背中に手を回して、ファスナーを降ろす。両手を抜くと、服が腰まではだける。まだ胸はブラが守っているけど・・・裸になる不安さが増してくる。だんだん、周りに人が集まってくる。視線が肌を刺すみたいに感じる。許してっていうように真由美さんを見る。
「あぁ・・・もう無理・・・恥ずかしすぎます・・・」
「じゃあ、やめようか・・・もう着てもいいよ・・・」
 突き放すような言葉。そんな・・・・。
「テストっていったでしょ・・・こんなことも出来ないなら帰ったほうがいいよ・・・」
「あぁ・・・でも・・・・わたし・・・・」
 悲しくなる・・・相当な覚悟でここに来たのに・・・涙が滲んでくる・・・・。そのまま、手は腰のベルトを外す・・・・。服をひっぱって下に落とす。同時にアソコの部分を手で隠す・・・・。時々、無言でわたしを見る真由美さんをチラチラみながら・・・でも真由美さんの表情は変わらない。右手を後ろに回してブラを外す・・・落ちそうなブラをすばやく抑えるように胸を隠す・・・そのまま、ブラだけを床に落として全裸になる・・・でも胸とアソコは隠している・・・身体をすこし前に折り曲げるようにして恥ずかしさに耐える。周りの男の数が増えている。あぁ・・どうしよう・・・真由美さんを見る・・・真由美さんの表情がやさしい笑みに変わる。
「えらいよ・・・・」
 立ち上がる真由美さん・・・そしてわたしの髪を撫でる。顔がわたしに近づく・・・自然に目を閉じるわたし・・・柔らかくて甘い香り・・・唇に当たる柔らかいもの・・なんかすごく嬉しく感じる。涙がこぼれるぐらい・・・・。
「へぇ・・・綺麗な子だね・・・30歳くらいかな・・・」
「まだ、初めてなんだ・・・今日はオークションかな・・・」
「脱ぐだけでこんなにいやらしい表情になるなんて真性のマゾかもしれないな・・」
「すごいスタイルはいいな・・・」
 キスをしながら、回りの男達の言葉に耳を傾ける。わたしの身体や容姿を褒める言葉。
「ほら・・・みんな美月さんのこと・・・調教したいみたいよ・・・どうする?」
「あっ・・・だめ・・・そんなの・・・・」
 甘えるような声。身体をたくさんの視線が舐めている。その視線に感じてしまう。それから、頭の中ではもう複数の男性に陵辱され始める。あそこに当てた手にぬるっとしたものが垂れてくるのがわかる。
「わかった・・・・」
 真由美さんはそう言うと周りの男性に妖しく微笑む。
「綺麗な子でしょ・・・でも今日はわたしの獲物・・・・そうだよね・・・」
「あっ・・・はい・・・・」
 真由美さんの獲物・・・・淫靡な言葉の連続に頭がぼーってなってくる。
「しかし・・・ビアンってわけでもないんだろ・・・これからって感じだし・・・」
「そうだな・・・いいマゾ奴隷になりそうだな・・・」
「真由美さんに調教されたらはまっちゃうな・・・この子・・・・」
 男達の言葉に反応してそっちをみる。年配の男たち・・・若くても30代後半って感じ。でも、会社の男達とちがってみんな垢抜けてる。チョい悪親父って感じだ・・・そして視線がわたしを犯し始める。それを感じると、敏感な部分が火で炙られたように熱く感じる。思わず真由美さんの後ろに隠れるようにする。
「じゃあ・・・行こうか・・・」
 真由美さんに黒服の男が鍵をわたす。わたしに微笑んで立ち上がる真由美さん。そして、歩き出す。わたしはその後を付き従うように歩く。そのおしりや背中に淫靡な視線を感じながら・・・顔を真っ赤にして歩く。そのわたしを大丈夫っていうように時々振り返る。その視線にすがるようにして私は薄暗い廊下を歩き続けた。
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3
 お店にはいると黒服の男が近寄ってくる。
「いらっしゃいませ・・・誰かのご紹介ですか?」
 笑顔でわたしに問いかける。でも、目はわたしを品定めするような目だった。
「ええ・・・真由美さんの・・・」
「そうですか・・・美月さまですね・・・」
 彼の緊張がとける。わたしも大人の微笑みを返す。周りを見回すとアメリカの映画に出てきそうな落ち着いたつくりのバーって感じ・・・。ちょっと圧倒されてしまう。コートを恭しく受け取る黒服の男・・・・。
「まだ真由美さまはお見えになっておりませんが、あちらでお待ちねがいますか?」
「えぇ・・・・」
 カウンターの一角に案内される。そして、スカートを抑えてスツールにすわる。目の前には蝶ネクタイの男の人。
「ここはフリードリンクになっております。なんでも好きなものをお頼みください・・・」
「えぇ・・・・・」
 目の前のメニューを見る。お酒の名前はあんまりわかんない。どうしようかな・・・。その不安を察知したのかカウンターの中の男は微笑む。
「なんでしたら・・・お任せねがえますか・・・」
「えっ・・・・」
「イメージだけ教えていただければ・・・」
「ええ・・・じゃあ・・・甘くてあんまり強くないのがいいです・・・」
「わかりました。」
 初老の男は頭を下げると、作業にかかる。いろいろなフルーツを絞り、シェーカーにお酒を入れて振る。その仕草が長年この仕事をやっている年季みたいなものを感じさせる。そして、目の前に置かれる赤いカクテル。ルビーのような色。そのグラスがダウンライトを浴びて宝石のように輝く。飲むのがもったいないくらい。
「どうぞ・・・・」
 わたしはそれに口をつける。本当にイメージしたとおりの味。びっくりしてバーテンを見る。彼はわたしを見て微笑むだけだ。それを飲みながら真由美さんを待つ。時々、他のお客がわたしの方をチラッと見る。むき出しになった太ももに視線を感じては手で隠す。
 その時、ドアが開いて・・・一人の女性がお店に入ってくるのが見える。毛皮のコートを黒服に手渡して赤いドレス姿になる・・・。そして、こっちに歩いてくる。もしかして真由美さん???。じっとその女性を見る。男達の様子がかわる。みんな視線を移す。その周りにスポットライトが当たったみたいな感じ・・・。そして、男達が話しかけると、それに微笑みながら歩く。綺麗な人・・・なんか住む世界が違うって感じ・・・昔の貴族の女の人ってこんな感じだったのかな・・・そんな風に思ってしまう。
 その女性がだんだん近づいてくる。そして目があう。わたしは小さく会釈をする。たぶん真由美さんだ。ドキドキが強くなる。変な想像・・・いままでは漠然とした想像だったが、それが具体的な妄想となる。約束をしてから今日まで何度も想像上の真由美さんに調教されてきた。ひとりのお部屋で自分を慰めたこともある・・・。それが現実に近づいている。お酒で喉を潤しているのに、喉が渇く感じがする。
「美月さん?」
「はい・・・・」
 立ち上がってしまう。そして、じっとやさしい微笑みを見つめる。電話で聞いた声・・・声だけは自信あるとか言ってたけど声だけじゃない。
「真由美です。はじめまして・・・」
 小さく頭を下げる真由美さんにすごく恐縮してしまう。
「あの・・・美月です・・・・よろしくお願いします・・・・」
 声が震える。なんでかわかんないけど、そういうオーラを真由美さんに感じる。
「うん・・・よろしくね・・・」
「はい・・・」
「でも・・・思ったよりかわいいわ・・・」
「えっ・・・そんなことないですよ・・・わたしなんて・・・」
「もっと自信を持ちなさい・・・ほらみんなあなたを見てるわよ・・・あなたを調教したい・・・彼らの顔に書いてある・・・」
「そんな・・・・」
 ドキドキが強くなる・・・ブログの真由美さんみたいにいろいろな男性に身を奉げるわたし・・・。
「さっきからあなたのことばかり聞かれてるの・・・・」
「えっ・・・・」
 まわりを見回す・・・・。何人かの男性と目があってしまう。
「じゃあ・・・とりあえず座りましょ・・・」
「はい・・・・」
 さっきの席に座る。真由美さんが隣にすわると、すっとバーテンが真紅の飲み物を置く。
「ありがと・・・」
 真由美さんの手がシャンパングラスを持ち上げる・・・。わたしもグラスを持ち上げる・・・。
「じゃあ・・・乾杯・・・」
 わたしのかざすグラスに真由美さんのグラスがぶつかる・・・。そして少し口をつける。じっと真由美さんを見てしまう。でも、ブログに書いてあるようなことをしている人に思えない。
「今日はメールで言ったとおりでいいの?」
「えっ・・・・」
「わたしと2人っきりで・・・」
「えっ・・・はい・・・・」
「そうなんだ・・・この中の男性ならだれでもあなたに付き合ってくれるとおもうけど・・・」
 いたずらっぽく微笑む真由美さん・・・・。
「あ・・・でも怖いです・・・・」
「でも興味あるのね・・・」
 コクンと縦に首を振る。なんか普通のつっぱってるわたしじゃなくて素直に反応できる。なんか真由美さんワールドに落ちていく自分がわかる。
「夕食まだでしょ?」
「はい・・・でもドキドキして・・・・」
「ここはお料理もおいしいの・・・」
 蕩けるような笑顔でわたしを見る。その笑顔に目を伏せる・・・女のわたしでもこんなにドキドキする笑顔・・どんな男の人でも虜になっちゃうよ。そう思う・・・・。
「じゃあ・・・適当に頼むねっ。いろいろお話しよう・・・美月さんのこともっと知りたいし・・・」
 真由美さんは黒服の男にメニューを開いて何か指示をする。その横顔を見ながら、淫靡な妄想が強くなるのを感じていた。
 
2
 金曜日の6:00・・・もう更衣室はガランとしている。部下たちは我先に競って帰り支度を始める。そして、その混雑の後・・わたしは更衣室に入る。いつもは混雑を避けるため・・・でも今日は別の目的があった。そう・・・ここで着替えなくてはならない。こんなところあんまり見られたくない。でも、まだ残っている子いるかも・・・ロッカーのドアの影に隠れるようにして、スカートに手を入れる。そして、ストッキングの上から指を滑り込ませる。下着にも滑り込ませ、下に降ろしていく・・・。お尻から太もも・・・。アソコに張り付いたようになっている下着を剥がす。そう、今日は朝からそのことばかり考えていた。そして下着を何度も濡らしていたのだった。つま先から抜き取ると、裏返った下着の部分に染みが広がっている。ロッカーの中に一度放り込むと新しい下着を取り出す。黒いレースをあしらったショッキングピンク・・・前の部分が切れ上がって後ろはTバックになっている。何年も履いたことのない下着だった。それに足をとおして引き上げる。そしてスカートをたくし上げて、下着を直す・・・特に毛がはみ出ないように・・・昨日お手入れをしてるから大丈夫・・・でも剃り跡が少し生々しかった。それから、光沢のあるパンストをその上に被せていく。腰まで上げてからよれてるとこがないように整える。脚のラインには自信があった。
 まわりを見回してから、服を取り出す。若いときに着てた服・・・黒のワンピース・・・それもセミボディコン・・身体の線がわかるような・・そして後ろにギリギリまでのスリット・・・制服を脱いでブラを付け直す・・・下とお揃いのブラ・・・横のお肉をカップに詰め込むように・・・胸の谷間を強調する。服に足を通すと上に引っ張りあげる。そして肩紐を通して位置を直す。おもったよりも窮屈な服・・・若いときは抵抗なかったのに・・・すごく恥ずかしい・・・。背中のファスナーを締めるともっと身体がしまるような気がする。後ろを見て下着の線が出ていないか確認・・・。ゴールドのベルトで腰を絞ってロッカーの鏡をみて自分のスタイルを確認する。ひさしぶりだ・・・こんなエロい格好・・・ちょっとポーズを取ってみる。そのままメイクを直す・・・完全にやり直す暇なんてないけど・・・すこし派手目にアイラインを決めてみる・・・。それからリップを直して・光沢のあるグロスを重ね塗りする。髪の毛を解いて手櫛で整える・・・うん・・・まあ完璧だ。
 そのときドアの音が鳴る。慌ててコートを羽織るわたし・・・。
「黒田主任!」
 ちょっとアニメ声・・・斉藤裕美だ・・・。他の子はわたしを避けようとするけど、この子だけはなついてくる。
「えっ・・・斉藤さん・・遅いのね・・・」
 気合のはいったメイクがばれないように裕美の方を向かないで話す。
「うん!メールしてたら時間わすれちゃって・・・・いろいろな友達に・・・主任にも入れたんだよ・・・」
「えっ!」
 携帯を確認する。「ごめんなさい」という題のメールが入っている。開けると絵文字だらけでなんかわからないメール。でも、今日のミスを謝るメールみたい・・・・。気持ちは伝わるけど・・・このメールはないよ。本当に天然な子・・・。クスッと微笑んで裕美の方を見てしまう。
「いいよ・・・でも同じミスはしないでね。」
「はい!」
 泣きそうな顔が一瞬で晴れる。嬉しそうに私を見る。でも、いつも私を見る表情に違和感を感じる。それがなんなのかわからないけど・・・。
「でも、主任、今日はデートですか?」
「えっ?」
「なんかいつもとメイク違うし・・・」
「うぅん・・・ちょっとね・・・・」
 この子、仕事は鈍いくせにこういうことはすぐに気づいてくれる。
「やっぱ・・主任って美人だし・・・彼氏いるんだ・・・」
「違うよ。みんなに言わないで・・・ちょっと友達とあうだけだから・・・」
「そうなんだ・・・」
 意味ありげな笑いを浮かべる裕美。そして照れたように赤くなってしまうわたし。いつもと立場が逆転してしまう・・・。
「うん・・・いいよ・・じゃあ秘密・・・」
「うん・・・じゃあ先に帰るわ・・・・」
 わたしはバックをとり、ごまかすように急ぎ足で更衣室をでた。
 

 仕事を終えてマンションに帰る。毎日、この繰り返し・・・。そしてストレスだけが積もっていく。
鍵を回してドアを開けると真っ暗な部屋・・・電気をつけてブーツを脱ぐ。ロングブーツを揃えて端に寄せる。片方だけ耳を折ったウサギみたいに倒れる。でも直す元気もない。玄関を抜けると、ありがちなワンルームのお部屋。コートを脱いでクローゼットにかける。寒い部屋・・・エアコンをつけてとりあえずメイクを落としに洗面所へ・・・・。もどってきてもまだお部屋は暖まっていない。テレビをつける・・・ドラマ・・・。でも昔みたいに真剣にみることはない。ぼーっとしながら、コンビニで買ってきたおでんを開ける。最近、食事なんて作ったことはない。キッチンは綺麗に片付いていて生活感がなかった。すごく無機質な感じがする。目の前のドラマに映っているお部屋のように・・・。わたしって何やってんだろっ。

「ねえ・・・また主任に怒られちゃった。」
「なんかいらいらしてるよね。」
「彼氏とうまくいってないんじゃない?」
「えっ・・・彼氏とかいるの???」
「たぶん・・・わりと綺麗じゃん・・それにあんな歳だし・・・」
「えっ・・・20代じゃないの?」
「若作りしてるだけ・・あのメイクすごいごまかしてるよ・・」
「じゃあ・・何歳なの?」
「35くらいじゃない。」
「それで彼氏いなかったら悲惨だよぉ。」
「じゃあ、仕事に力いれるのわかるな。」 
 トイレから出ると彼女たちが囀っている。わざと大きな音をたててトイレのドアをしめる。彼女たちはすこしこちらを見るとコソコソと話をして散っていく。本当に小中学生なみ。成長って言葉を知らない。手を洗ってメイクを直しながらため息をつく。そう、彼女たちはわたしの部下・・・。私たちはメーカーのコールセンターに勤めていた。そして、わたしも入社当時は受付だったが、25歳の時ここに配属されて、もう7年になる。今は主任という肩書きをもらっていた。でも、悪く言えば彼女たちのお守り役・・・課長は若い子になにもいえないし、他の男子社員も彼女たちにやさしい。なんか孤立無援って感じがする。わたしも入社したときはクラブとかで遊びまくってたけど、仕事も真剣にやってたような気がする。

 毎日・・・むかつくことが溜まっていく・・・。シャワーを止めてお風呂から出る。髪の毛を乾かして、パジャマに着替える。テレビを消すととなりのオーディオのスイッチをいれる。流れ出すZARDの曲。今の音楽ってあんまりわからなかった。最近はドリカム・スピッツ・・・そういうのばかり聞いている。それから・・・テーブルの前に座ってノートパソコンのスイッチをつけた。髪の毛を巻きながら・・真由美さんのブログにつなぐ・・・。ここがわたしの隠れ家だった。新しい日記をチェックしてコメントを入れる。昨日のクラブ”ブラックローズ”の様子が書いてあった。わたしの意識だけそこに飛んでいったような感じがする。なんか真由美さんの中に入ってその場を見ているような感じのする臨場感のある文章・・・。その中に浸っていく・・・。今、髪の毛をカールしているのは抜け殻になったわたし・・・・。妄想の時間・・・でも今日はもっとドキドキすることがある。真由美さんにメールしようと思ってるから・・・。この前、ブラックローズに誘われた時の返事・・・・。

こんばんは^^
この前の返事です・・・。
一度ブラックローズに行って見ようと思います・・・大人の社会見学って感じです・・・
でもSMプレイをするかどうかは行ってからでいいですか?
すごく興味あるのとすごく怖いのと半分半分の気持ちです。
もし、プレイするんだったら、この前の約束のように真由美さんと2人きりでっていうのがいいです。
あっ・・・別にビアンとかいうんじゃないです・・・ただ最初から男の人って怖いだけ・・・
今週の金曜日なんかどうですか???
仕事6時には終われると思います。
メール待ってます。

            美月

 打ち込んで、送信のボタンにカーソルを合わせる。もう、ドキドキが限界まで来てる。とくに下半身が痺れるみたい。でも、このままでいいの???自分に問いかける。こんなこと今しかできないよ。震える指・・・縛られる自分を想像する。いつの間にか震える指がボタンを押してしまう。それから、画面が白くなり・・・送信しましたの文字がディスプレイに写し出された。
 
The Sweet Jewelry終わりました。拙い小説を最後まで読んでいただいてありがとうございましたφ(゜-゜=)
ちょっと休憩しようかなっ・・・って思いましたが、やっぱりお得意の見切り発車します。
前の小説もそうだったし、なにもきまらないまま登場人物にすべてを任せます(^▽^)
次回作は「ONE NIGHT STORIES 2ND SEASON」です。テーマはビアンになりそうです。ヽ(^◇^*)/
 
終章(エピローグ)

「店長。はやくぅ。先にいっちゃうよ!」
「待て、今、店をしめてるんだから・・・」
 後ろでもたつく店長に向かって飛び跳ねながら手をふるわたし・・・。今日は6人で飲みに行くことになっていた。6人って・・・聡史とわたし・・・美奈子さんとその旦那・・・それから店長と親友のカオリン・・・。
 カオリンは香織っていうんだけど・・・半年前のあの旅行のとき、帰りの車に乗ってきた子だった。モデル級の美人で、スタイルよくって・・・わたしと美奈子さんと一緒の全裸で店長の横に座ったときにはびっくりした。それから、わたしと同じ歳だってことがわかって、私たちはすぐに親友になった。でも、お金にまかせてカオリンを買ったんだなって思ってたけど、なんかすぐに店長と同棲することになって・・・いまでも考え直すように言うんだけど・・・。カオリンも店長のこと好きみたいで・・・。でも、幸せだったらそれでいいやって思う。たよりないけど悪い人じゃないし。
 遅れて歩いてくる店長をカオリンが待つ。そして幸せそうに微笑んで、腕に巻きつくようにする。店長はそのカオリンを見ながら肩を抱く。でも、全然似合ってない・・・。わたしも前を歩く聡史のところに走っていって飛びつくように抱きつく。ちょっと照れたようにわたしの方を見る聡史の目がやさしい。少し後ろを歩く美奈子さんと北条さんのカップルは大人の雰囲気を醸し出している。そう、美奈子さんはもともとすごい美人だったんだけど、あの時以来より色っぽくなったように感じられる。いっしょに調教を受けるときなんか女の私がドキドキしちゃうくらい。それに・・・美奈子さんのお腹の中には新しい命が宿っている。もう、生まれないと聞いていたけど、病院が悪かったのか・・・なんかわかんないけど・・・わたしまで嬉しい・・・。わたしたちは家族みたいになっていた。
 今日は私たちのねぎらいのため、マスターがイタリア料理のお店を予約してくれていた。最近、お店の方も喫茶室を作ってそれが繁盛していた。お客様はわりと男の人が多い・・・制服がミニのメイド服だから・・・・特に美奈子さん目当てのお客さんが多いような気がする。聡史にくっついて体温を感じながらお店への道を歩く。聡史は無口だけどわたしたちに言葉なんていらない・・・そんな感じがする。
その幸せをかみ締めてるとき、目の前を10人くらいの男が塞ぐ・・・。
「えっ・・・・なに・・・」
 わかんない。暗くてよく見えないけど・・・不良っぽい集団だ・・・。その中で一番大きな影がわたしに近寄ってくる。
「よぉ・・・直美・・・・」
「えっ・・・・」
 少し目がなれてその大きな男を見る。月の青い光が逆光になり男の輪郭を青く浮かび上がらせる。
「ひさしぶりやな・・・えらい探したわ・・・」
 そう、目の前にはあの悪魔のような笑顔があった。原田・・・高校生のわたしを陵辱した奴・・・・。そして、その横から口を出す男。
「そう・・・おまえのおかげで酷いことになって・・・学校は退学になるし・・・その責任をとってもらおうと思ってな・・・」
 横には雅則・・・でも昔の面影なんてない・・・にごった目でわたしを睨みつけている。
「今度は本当に奴隷にしたるからな・・・」
 原田の顔は高校時代よりも凄みを増している。わたしに近づこうとする原田・・・そして聡史がわたしを店長の方に突き飛ばして、その前に立ちふさがる。原田が聡史の胸倉をつかむ。にらみ合う二人。でも体格の差は歴然だった。170センチの聡史・・・たぶん20センチくらいの差だと思う・・・。その差は大人と子供くらいに見える。聡史・・・だめっ・・・そいつは普通じゃないよ・・・。逃げて!
 それから、他の男達も美奈子さんとカオリンのまわりに群がる。
「こっちのもなかなか上玉だぜ・・・」
「こっちもだ・・・まとめてやっちまおうぜ!」
 男達は私たちを品定めする。
「そうやな・・・ひとりじゃ・・・物足りないしな・・・・俺ら10人はいるからな・・」
 美奈子さんは北条さんの後ろに隠れるようにする。カオリンは不良たちを睨みつける。案外気の強いとこあるんだ。いつもポワーンって感じなのに・・・。
「とりあえず・・・拉致って・・・逆らえないように調教する。それから、SMクラブででも働いてもらおうか。なあ、直美。ちゃんと償ってもらうからな!」
 雅則が憎しみを込めて言う。自己中な憎しみ・・・こんな最低の男にすべてを捧げたことが情けなくなるくらい・・・。
「店長!なんとかしてよ!」
 店長を見る。大人なんだからなんとかしてくれるそんな願いをこめて・・・。
「あぁ・・・やばいな・・・・」
「えっ・・・なにのんきなこといってるの・・・あいつやばいんだよ・・・聡史・・殺されちゃうよ!」
 必死で訴えるわたし・・・でも店長は何もしようとしない・・・。そうだ!警察!わたしは携帯を手に取る。震える指で光るボタンを押す。その手を静止する手・・・それはやつらの仲間ではなくて店長の手・・・なにするんだよ!店長を睨む。
「直美・・・知らないのか・・・」
「えっ・・・・」
「聡史のこと・・・ここらのチームのリーダーやってたの・・・」
「・・・・」
 聡史を見る。とても強そうに思えない。
「俺が言ってるのは、あいつの目・・・かなりキテルぜ。切れるとなにをするかわかんないからな・・・まあ・・みてろって・・・」
 全然動じることもなくたばこに火をつける。店長の顔の周りがオレンジに照らされて・・・蛍のような赤い火と紫の煙・・・。
「うるせえな・・・なにごちゃごちゃ言ってるんだ・・・」
 金属バットをもったひとりがわたしたちのところに近づく・・・。わたしとカオリンはマスターのうしろに隠れる。
「ほら・・こういうやつらは弱いものいじめしかできない。」
「なんだと!」
 バットが飛んでくる。すぐにその動きがとまって・・バットが金属的な音をたてて足元に転がる。店長と男がストップモーションになったような・・・。そして、男のほうが崩れる。
「ほらねっ・・・・」
 わたしたちに振り返って微笑む店長・・・。でも、目が笑っていない。倒れた男を踵で踏みつける。
「おまえも聡史のこと言えないな。」
 北条さんが不良の喉元を片手でつかみながら言う。身体が浮いて足をバタバタさせるだけの男は恐怖の目で北条さんを見下ろしている。ジーパンの股間が濃くなって足から水が落ちている。
「おまえもな・・」
 北条さんの方を向いて、足元にたばこを落とす。それも足元にいる不良の顔・・・そして煙草を踏み消す。
「ぎゃぁぁぁ・・・・」
 店長の足元で男が転がりまわる。その脇腹にまだ蹴りを入れる。いつもの店長と全然キャラが違う。こっちは大丈夫・・・でも原田って強いから・・・聡史のほうに目を向ける。そこにはまだ睨みあったままの聡史と原田がいた。

「なんなんだよ!あいつら!」
 原田が泣きそうな声を上げる。脚が震えている。
「ああ・・・俺の先輩だ!」
 まだポケットに手をつっこんだままの聡史。低い声で原田に言う。
「ここらでは結構、有名なんだけどな。おれたちのチーム・・・アイアン・ナイト(鋼鉄の騎士)って・・」
 私でも聞いたことのある名前。原田の震えが強くなる。
「あの人達は初代かなっ。それから俺は10代目・・・・」
「あぁ・・・・」
 聡史がポケットから手を出して原田の襟を掴む。それから分けがわからないうちに原田の鼻から鼻血が噴出す。なんか鼻が変な方向に曲がっている。その顔にまた聡史が頭を打ち込む。グシャって変な音がなる。
「はひぃ・・すんまへん・・・もう・・・やめてください・・・」
「直美もそういったんだろ!」
 また頭を打ち込む聡史。聡史の顔まで血まみれになる。白い端整な顔に赤い血・・・それが凄みを増している・・悪魔の表情だ。
「あぁ・・・あぁ・・・・」
 聡史が手を離すと顔に手を当てたまま原田がひざまづく。その顔に容赦ない蹴りが入る。
「すんまへん・・・すんまへん・・・」
 何度も蹴りを叩き込む聡史・・・そのたびに原田の大きな身体が浮くような感じ・・・。
変な骨の折れるような音がその度に聞こえる。殺しちゃうよ・・・聡史・・・別の心配がわたしの脳裏をよぎる。自然と足が聡史の方へ駆け出す。そして聡史に飛びつく。
「もう・・・いいよ・・・もう・・・・」
 泣きながら聡史にしがみつく。聡史の血まみれの顔が振り返る。悪魔のような顔・・・その顔が一瞬でいつもの聡史に戻る。
「直美・・・・」
「うん・・・・」
 聡史の身体が完全に振り返る。そしていつものように微笑むとわたしの肩を掴み抱き寄せる。そして聡史に包まれるように私をぎゅっと抱きしめた。

 もう奴らのほとんどがそこに倒れていた。それから戦意を喪失した者はぼーっと座り込むだけ・・・一瞬の間にそんな風景・・・・。
「おい!こいつ逃げようとしてたぞ!」
 北条さんが雅則を引きずってくる。
「ダチを見捨てるなんて最低の奴だな・・・」
「す・・すみません・・・すみません・・・・」
 その場で土下座する雅則。
「どうするかなぁ・・・・」
「脱がしちゃったら・・・」
 カオリンが雅則を見下ろしながら言う。もしかしてカオリンってSなの。
「それもいいな・・・じゃあ脱ぐんだ・・・」
 雅則はピョコンって立ち上がって慌てて服を脱ぎ始める。まるで、お笑いの人みたいにプライドとかないのこの人。
「パンツもよ・・・クスッ・・・」
 トランクス一枚になった雅則にカオリンが追い討ちをかける。トランクスを下ろす雅則。
「あっ・・・やだっ・・・小さい・・・それに立ってるよ・・・こいつMじゃないの・・」
 カオリンの足先が雅則の股間をつつく。まるで女王様って感じ・・・。
「はい・・ごめんなさい・・・」
「ほら、4つんばいになりなさい・・・」
 グリグリと細いつま先で股間をいじる。のろのろと4つんばいになる雅則。
「ほら、これを入れてあげる・・・」
 そこら辺にあった角材を拾うカオリン。そして、雅則のうしろにしゃがむと角材をおしりにあてて一気に押し込む。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ・・・・」
 雅則の悲鳴があがる。ポタポタと血が太股を伝う。
「あらら・・・香織・・・やりすぎ・・・・」
「だってあれしかなかったんだもん・・・」
「じゃあ・・行くか・・・」
「あぁぁ・・・汚れちゃったな・・・一度着替えてからだな・・・」
「じゃあ・・・一時間後集合ってことでお店に電話入れとく・・・」
私達は何事もなかったかのように歩き始めた。わたしはいつものように聡史の腕につかまって胸をぎゅっと押し付けた。そして聡史の手が腰にまわってぎゅっとわたしを抱き寄せるのを感じた。

                 了
 

 手首に皮の枷が巻かれる。それから脚首にも・・・黒服の男は無言でその作業を続ける。時々金具を止める音・・・それだけの静かな空間だった。そして、太い首輪が巻かれる・・・。髪の毛をあげてそれを待つ。首輪の金具が締められると、髪の毛を下ろす。わたしの心はなぜか落ち着いていた。全裸に手枷と足かせと首輪・・・これがわたしのMとしての花嫁衣裳・・・・。不意に目が塞がれる・・・アイマスクをつけられたのだ。真っ暗な世界が訪れる。それから、手枷の金具が止められ、両手がつながれた格好になる。それからカチャカチャと首輪の金具に鎖が通される音。
「さあ・・いくぞ・・・」
 鎖を引かれる・・・。目が見えない不安におぼつかない足であるく・・・。でも、男はリードを引いてうまく誘導する。それから、ドアの開く音・・・そして少し明るい空間に招き入れられる。
「ごくろうさまです・・・・」
 マスターの声・・・でも一人の気配ではない。もう一人の男に話しかけるマスター。でも男は返事をしない。
「吊りましょうか・・・品定めしやすいように・・・」
 わたしを連れてきた男がいう。
「あぁ・・・・」
 わたしのご主人さまの言葉。かすれた低い声・・・年齢もわからない・・・もっと話して。その間に両手が上に上げられどこかに掛けられる。伸びる体・・・それから足枷の金具に何かを掛けられる。片足づつ・・・足を開いたまま動かせなくなる。
「こんな感じでいいですか?」
「いいよな・・・」
 マスターがご主人さまに問いかける。
「それでは失礼します・・・・お楽しみください・・・」
 黒服の男が部屋を出て行く音。もう、俎板の上の魚になったわたし・・・ドキドキが強くなる。さっきまで落ち着いてたのが嘘みたいに血液が身体をめぐり始める。
「俺も失礼するよ・・・新しい奴隷がまってるんでね・・・すげえ美人なんだぜ・・・」
 マスターの出て行くドアの音がする。これで2人きり・・・・。いきなり胸を撫でる手・・・。
「あっ・・・・」
 身体を少しねじる・・・それくらいのことしか出来無い。
「いい格好だな・・・」
「えっ・・・・」
 聞き覚えのある声だった。心臓がとまりそうなくらいびっくりする・・・。
「あっ・・・違うの・・あなた・・わたし・・・無理やりに・・」
 同時にアイマスクが外される・・・。まぶしい視界のなかに主人の顔が見える。
「わかってる・・・・」
「えっ・・・・」
「僕がマスターに頼んだんだから・・・」
「どうして?」
 涙が湧いてくる。
「美奈子を失いたくなかったから・・・」
「あぁ・・・・」
「もうこれしか考えつかなかった・・・」
 ぽつりぽつりと言う彼の言葉・・・それが彼の言葉が真実であることを物語っていた。
「それに・・・本当は美奈子のことをこうしたかった・・・いつも美奈子を抱きながら・・・美奈子を縛ったり鞭打ったり・・・そんな妄想をしていた・・・」
「あなた・・・・」
「僕が全部引き受けてやる・・・そして一緒に地獄にでもなんでも落ちてやる・・・だから・・・」
「はい・・・奴隷になります・・・あなたの・・・・」
 なんかとんでもない言葉が口にでる。自分でもびっくりするくらい・・・。
「あぁ・・・・奴隷にしてやる・・・・」
 彼は息苦しいほど強くわたしを抱きしめた・・・それから奪うように唇を重ねた。その情熱に酔うようにわたしも舌を絡めていた。


 もう縄は解かれてわたしたちは大きなベットの上で揺れていた。彼の突き上げが別人のように荒々しい・・・・そして見下ろす彼は前よりももっと優しい感じがする。時々目をあけて目があうと・・・そっと唇を重ねてくる。それに、感じきった身体は膣壁全体が神経剥き出しになったように快感を送ってくる。
「あぁん・・・好き・・・もっと・・・・」
「綺麗だよ・・・美奈子・・・・」
 わたしも別人のように映っているんだろう。あの後・・・いろいろな調教を受けた・・・。宴会では入れられなかったおしりまで開発された。鞭も受けた。それから蝋燭・・・洗濯バサミ・・・・あそこの毛までそり落とされた・・・・。でもすべての調教をわたしの身体は素直に受け入れた。いままで好きだったけど・・・優柔不断に見えた彼・・・草食動物の皮をかぶっていただけ・・・その彼が肉食動物のようにわたしを奪う。それに身体を委ねることですごく安心してしまう。
「あっ・・・あっ・・・ご主人さま・・・・」
 彼のことを呼んだだけで痺れるみたいになる。もう意識が飛びそうに気持ちいい。そのわたしの身体に答えるように身体の中に熱いものが迸った。
 

 無数の陵辱が終わって・・・わたしたちはお風呂に入り身体を綺麗にした後・・・こじんまりとした一室に案内される。つかの間の休息・・・そこにお膳が運ばれてくる。
「1時間くらいあるわ・・・」
 そこに運ばれて来る料理は奴隷用の粗末なものではなくて、色とりどりの懐石料理だった。
「すこしでも食べておかないともたないわ・・・」
 心配そうに女将さんが覗き込む。わたしは顔をあげてお箸を手に取る。裕子さんも同じ・・・。
「あっ・・・このお刺身おいしい・・・」
 裕子さんの明るい声。さっきまでの裕子さんから考えられないような・・・。その笑顔につられてわたしも料理を口に運ぶ・・・。
「でしょ・・この旅館って料理は一流だから・・・いまどきSMなだけじゃもたないし・・・みなさん舌の肥えた方ばかりだから・・・・」
「うん・・・おいしいです・・・」
 わたしも思わず声をあげてしまう。それくらいおいしい。彼とよく食べ歩いたけど・・・こんなに上品で味のいいお店ってあんまりない。
「でも・・・また太っちゃうな・・・・まあいいか・・・ちょっと調教してもらったら体重なんて減るし・・・」
「ご主人さま・・来られるの・・・・」
「はい・・・・・」
 嬉しそうに頷く裕子さん・・・・。
「ここのところずっと会えなかったから・・・」
「そうなの・・・・」
「でも・・・今日と明日はずっといてくれるの・・・」
 うっとりとした表情・・・・本当にご主人さまが好きなんだっていうのがわかる・・・。綺麗な裕子さんがこんなに慕う男の人ってどんな人かすごく気になる。
「いっしょにいられるだけで・・うれしいよね・・・」
「うん・・どんなに責められても・・・いいって思っちゃう・・・」
「わたしも・・・ご主人様がいるけど・・・あまり会えないわ・・・」
 女将さんまでうっとりとした顔になる。M同士の会話が続く。わたしには想像できない世界・・・。でも、わたしはこの人達と違って・・・誰がご主人様なのかわからない。
「そういえば・・・美奈子さんは売られるの?」
 お料理を食べながら裕子さんが言う。
「そうみたい・・・・」
 それしか答えられない。
「ええ・・・もうお着きになっている頃よ。わたしも山中さんのお連れとしか聞いていないけど・・・」
「店長の・・・」
 やっぱり店長の知り合い・・・あの年配の鋭い目の男が思い浮かぶ。
「でも・・・大丈夫・・・・わたしも似たようなものだから・・・」
 私にむかって微笑む裕子さん・・・。
「昔付き合ってた男に売られたの・・・・」
「そうなんだ・・・」
「でも今はすっごい幸せだから・・・」
「わたしなんか・・・親に売られたの・・・・」
「えっ・・・・」
 女将さんの方を見る。
「それも20そこそこで・・・・」
 みんなすごい過去があるんだ。それにこんなに明るくしてられるなんて・・・ちょっと安心する。
「でも・・・美奈子さんはMだから大丈夫よ・・・」
「M・・・・・」
「そう・・・あんなに感じられるんだから・・・普通の子はやっぱり香織さんみたいになっちゃう・・・」
「うん・・・・」
 女将さんの言葉に香織さんを思い出す。
「でも・・・あの子どうなっちゃうんだろうね・・・今夜は無理みたいだし・・・」
「ええ・・・美奈子さんの店長が買ってくれたみたいよ・・・」
「えっ・・・・」
「あの人って面倒見がいいから・・・・昔から知ってるけどすごくやさしい人ね・・・」
「そうなんだ・・・」
 お店でもマスターは明るくて面倒見がいい。でも・・・車内でわたしを陵辱したときの普段見せない影のある顔が気にかかる。主人の為っていってたけど・・・。
「美奈子さんは感じてればいいの・・・・」
「そう・・・男の人なら美奈子さんに夢中になるはず・・・いつもと違ってわたしのところにあんまり来なかったもん・・ふだんなら擦り切れるくらいまでされるのに・・それに・・・わたしも責められながら見てたけどゾクってしたもん。あ~あ、わたしも一緒に縛られたかったなぁ・・・」
「すごく良かったわよ・・・いっしょに叩かれるの・・・もう一度されたいくらい・・・」
 女将さんが妖艶に微笑む。わたしは恥ずかしくなって目を伏せる。わたしも気絶するくらい逝っちゃったんだから・・・・。
「でも・・SMではね・・・その空間を支配するのはやっぱりMのほうなの・・・本当のSっていうのはね・・・Mが感じるお手伝いをするだけなの・・・」
「うん・・・・」
「たぶん・・・裕子さんのご主人さまもそうだと思うわ・・・」
「そんなとこあるかも・・・でもいじわるだけど・・・またそれもわたしが望んでるのかもねっ・・・」
「確かに・・・女性を虐めるだけが好きっていう人もいるわ・・・でもそれは鬼畜なプレイであってSMじゃないの・・・」
「うん・・・いえる・・・・」
 うなづく裕子さん・・・でも食事は続けたまま・・・そんなあっけらかんとした裕子さんに癒されるみたい・・・。
「ここにくる人って本当にSMを愛してる人だけだから心配ないわ。それに山中さんの連れてくる人だから・・・大丈夫だと思う・・・」
 女将さんの言葉にも心が軽くなる。うん、なるようにしかならない・・・そんな開き直った気持ちにさせてくれる。私たちは時間まで普段着の会話を続けるのだった。

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